脳腫瘍
頭蓋内に発生する腫瘍を『脳腫瘍』といいます。 脳腫瘍には、良性と悪性があります。
■症状と特徴
初期にはほとんど自覚はありませんが、腫瘍が大きくなるに従い、頭蓋内圧が高まったり、血管の圧迫などにより脳浮腫を生じ、頭痛や吐き気・嘔吐が起こります。 脳組織が圧迫されると、その部位により運動や感覚、認知、言語などいろいろな面が障害されます。 痙攣性発作などもみられます。呼吸や意識に障害が生じれば生命に関わります。 良性脳腫瘍は、短時間に急激に増殖したり他の器官に転移したりするようなことはなく、手術で切除できればほぼ治ります。 悪性腫瘍は急激に増大して広がったり、周囲の脳組織に浸潤し破壊します。 他の器官の癌が転移してくるものもあります。完全に切除するのは困難です。
■治療
良性の場合は手術できれば切除し、悪性の場合には手術による摘出と放射線治療、化学療法などを行います。