首こり・肩こり解消に有効な食品『クエン酸・黒酢』
首こり・肩こり解消には、 首や肩にたまっている疲労物質「乳酸」を取り除くことが有効で、 それには、クエン酸や黒酢がお勧めです。
■肩こりの原因「乳酸」
こりや痛みの原因は筋肉にたまった乳酸
慢性的な首こりや肩こりに悩んでいる人は、首や肩の筋肉に「乳酸」がたまっています。 乳酸とは、老廃物の一種で、筋肉のこりや痛みの原因となる物質です。 長時間同じ姿勢を続けたり肩の筋肉を酷使したりすると、首や肩の筋肉が硬直して周辺の血流が滞り、 酸素不足の状態になります。酸素不足の状態でブドウ糖が分解されると、その過程で乳酸が発生して 肩や首の筋肉にたまってしまいます。そうなると、乳酸が周囲の神経を刺激して、首こりや肩こりを引き起こすのです。
●クエン酸
クエン酸は乳酸を分解して生成も抑える
上記のようなことから、首こりや肩こりを予防・改善する秘訣としてお勧めなのが、乳酸を分解して首や肩の筋肉から 除去する「クエン酸」を日ごろから多く補給することです。クエン酸とは、レモンに多く含まれている 有機酸の一種で、酸味のもとになっています。クエン酸は、最近では、疲れを取るのに役立つ成分としても、 広く知られるようになりました。クエン酸には、まず乳酸を水と炭酸ガスに分解し、体外へ排出する働きがあります。 また、食事で摂取した栄養をエネルギーに換える働き(クエン酸サイクル)も活発にするので、 体内のブドウ糖が完全に消費されるようになります。その結果、乳酸の生成が抑えられ、こりや痛みが解消できるのです。
こうしたクエン酸を効率よく補うために打ってつけなのが、「レモン水」を飲むことです。 レモン1個には4gものクエン酸が入っていて、その含有量は酢の1000倍にも上ります。 まさに、レモンはクエン酸の最適な補給源といえます。 しかも、レモンに豊富なビタミンCには、炎症の原因となる活性酸素を除去する作用もあるので、 首こり・肩こりの改善に大いに役立つのです。 レモン水の作り方はいたって簡単で、200ミリリットルの水に約50ミリリットルの100%果汁を注ぐだけです。 レモン果汁は、生のレモンを絞って作ってもかまいませんが、最近は100%レモン果汁が市販されているので、 そうしたものを利用すると便利です。なお、甘みが欲しい人は、オリゴ糖か蜂蜜を加えて飲むといいでしょう。 できあがったレモン水は1日に3杯程度、朝・昼・晩の食後に飲みます。 空腹時にレモン水を飲むと、クエン酸が胃粘膜を刺激して胃を傷める恐れがあるので注意してください。
●その他の食品
乳酸の除去には黒酢の酢酸も有効
クエン酸を補う方法は、レモン水以外にもあります。そもそもクエン酸は、グレープフルーツ・ミカン・オレンジ などの柑橘系の果物や梅干、食酢に多く含まれています。そのため、食事中や食後に梅干を1個必ず食べるような 習慣をつけたり、料理にお酢を加えたり、すっぱい果物を多く食べるようにしたりすれば、 乳酸がたまらない体質になり、首こり・肩こりを防ぐことができます。 なお、乳酸を除去する食品として、もう一つ有効なのが「黒酢」です。 黒酢には、クエン酸はそれほど多くはありませんが、酢酸という有機酸の一種が豊富に含まれています。 酢酸には、乳酸が作られるのを抑えたり、エネルギー消費を促したりして、肩や首にたまった乳酸を減らす作用があります。 黒酢は、スーパーや通信販売で市販されているものを、水で薄めて飲むといいでしょう。
【関連サイト】:『健康酢』