肩こり解消に効果的な食品『梅肉エキス』
慢性的な肩こりは、肩周辺の筋肉にこりを招く疲労物質「乳酸」が溜まっているためと考えられ、 慢性的な肩こりを解消するには疲労物質「乳酸」減らすクエン酸が多く摂れる「梅肉エキス」が有効です。 梅肉エキスとは、梅の果汁を煮詰めたもので、クエン酸を抜群に含んでいることが特徴です。 クエン酸は、糖がエネルギーに変わる代謝の中で重要な役割を果たしており、 焦性ブドウ糖を分解し、疲労物質「乳酸」が作られるのを抑える働きをします。
■肩こり
肩こりは乳酸が溜まった状態
肩こりがある場合、肩内部には「乳酸」という疲労物質が溜まっています。 この乳酸がこりや痛みを起こす重大な原因になっているのです。 食べ物に含まれる糖がエネルギーとして燃えるまでの一連の流れ(エネルギー代謝)の中で、 完全燃焼されない燃えカスの「焦性ブドウ糖」ができます。 肩の筋肉が衰えて血流が悪くなると、焦性ブドウ糖が筋肉に入り込み、さらに疲労物質である乳酸に変化するのです。 慢性的な肩こりに悩んでいる人は、肩周辺の筋肉に乳酸が溜まっていると考えて間違いないでしょう。 そこで、肩こりの解消には、乳酸をいかに減らすかが重要になります。
乳酸減らしに役立つのが、日ごろの食事で「クエン酸」を補給すること。 クエン酸とは柑橘類に多く含まれる成分で、レモンや梅のすっぱい味は、まさにクエン酸によるものです。 クエン酸は、糖がエネルギーに変わる代謝の中で重要な役目を果たしており、焦性ブドウ糖を分解し、 乳酸が作られるのを抑える働きをします。 つまり、クエン酸を補給すれば、エネルギー代謝がスムーズに行われ、体の新陳代謝が活発になります。 すると、肩などの筋肉中に溜まった乳酸が排泄され、こりや痛みの症状が徐々に解消するというわけです。
クエン酸は、レモンやミカン、グレープフルーツなどの柑橘類や、桃、メロン、イチゴ、キウィフルーツ、梅 などにも含まれています。中でもぜひおすすめしたいのが梅から作る『梅肉エキス』です。
●梅肉エキス
ぬるま湯に溶いて毎日飲もう
「梅肉エキス」とは、梅の果汁を煮詰めたもので、クエン酸を抜群に多く含んでいるのが特徴。 その効用は昔から知られ、梅の産地では明治時代から食べられてきたそうです。 梅肉エキスは自宅でも簡単に手作りでき、青梅をすりおろして、採れた果汁を陶製の鍋かほうろう鍋で じっくりと煮詰めるだけ。青梅1kg当たり、約20gの梅肉エキスが作れます。
梅肉エキスにはクエン酸が豊富なばかりか、「ムメフラール」という血流をよくする成分も含まれています。 血流がよくなれば、肩の筋肉に乳酸が溜まることがないため、肩こりの解消に大きな効果を発揮します。 ただし、梅肉エキスの材料の青梅は初夏の時期しか手に入りません。 そこで、梅肉エキスの市販品を利用するのもいいでしょう。 梅肉エキスは、1日に約1g(小さじ3杯分)をコップ1杯のぬるま湯に溶いて飲むのがおすすめです。 皆さんも、肩こり解消に活用してみてはいかがでしょうか。 クエン酸は、肩こりだけでなく、全身の疲労回復効果も抜群。その点でもおすすめできます。