家庭用血圧計【高血圧対策に】
『家庭用血圧計』には上腕式、手首式、指式などがありますが、それぞれ一長一短があるので、上手に使い分けるのがよいでしょう。 普段から家庭での血圧測定を習慣にし、自分の血圧を把握しておいてください。
■家庭用血圧計の正しい使い方
血圧の変動の把握は、正しい血圧の測り方で
家庭で血圧管理を行うには、血圧を正しく測ることが前提です。 せっかく測っていても、正しいタイミングに、正しい測り方で測った数値でなければ、 自分の本当の血圧を把握していることにはなりません。
家庭で血圧管理をするためには、まずは正しい測り方を覚えたうえで、家庭用血圧計での計測をスタートしてください。 家庭用血圧計は、最近では上腕式と手首式が主流です。 なかでも、医療機関で使用されているものと同タイプの上腕式は数値に誤差が少ないため、血圧管理には最適です。 手首式や指式は小型で軽量のため、持ち運びができるので、旅行などの外出先でも計測できて便利。 自宅では上腕式、外出先では手首式や指式というように上手に使い分けるなどして、血圧管理に役立ててください。
■測定時の注意と心得
- 1.朝と夜、1日2回、安静時に測る
- 朝は起床後30分以内で、トイレを済ませた後の朝食前(降圧剤服用中の人は服薬前)。 夜は入浴直後を避け、就寝30分前。イスに座り、1~2分間リラックスして測定します。
- 2.測定部位を心臓の高さにする
- 上腕式、手首式とも測定部位が心臓と同じ高さになるようにしてください。 計測位置が低い時はタオルなどで高さを固定して安定させること。
- 3.連続して測って平均値をとる
- 血圧の測定をした場合、1回目の測定値が高くなる傾向があります。 そのため、1度に続けて2~3回測り、おおよその平均値を出し、血圧をチェックしてください。
- 4.計測はなるべく上腕式を使う
- 高齢者や高血圧気味の人は、末梢血管に異常があることが多いため、計測に誤差が出やすい指式のものは、向いていません。 信頼性の高い血圧値が出る上腕式で計測してください。
- 5.手首式や指式は補助的な計測向き
- 手首式や指式は、上腕式よりも数値が低く出ることがあるため、高血圧を見逃してしまう可能性があります。 携帯用としての使用や、長期間測って傾向を把握する場合に使用を。
- 6.血圧は小刻みに変動。毎回違うと心得る
- 血圧は心拍1回ごとに違うもの。正しい測り方で、同じときに数回測っても異なる血圧値が出ます。 計測時は、気持ちを落ち着かせ、リラックスしてください。
- 7.説明書をとにかく熟読する
- 利用する血圧計を正しく使わなければ、測定値に誤差が生じてしまいます。 まずは、説明書を読み、基本的な使い方をマスター。そのうえで、便利な機能を使いこなしてください。