■梅ジュースの作り方

梅肉エキスから作るのがお勧め

梅ジュースは手作りもできるのですが、生梅から梅ジュースを作ろうとしても、生梅の入手時期は限られています。 そのため、生梅を入手できない場合、梅ジュースを手作りするのであれば、梅ジャムや練り梅などの 食品を使うしかありません。梅ジャムや練り梅から作った梅ジュースも、さわやかな風味があって美味しく、 ドロドロ血液の解消にも有効です。しかし、梅ジャムや練り梅から作った梅ジュースは、残念ながら、 生梅から作るジュースにくれべ、血液浄化の効力が低下します。なぜなら、梅を加工したり、保存したりするうちに、 有効成分が減ってしまうからです。 そこで、梅ジュースの原料としてお勧めなのが「梅肉エキス」。 梅肉エキスは、青梅の果肉を皮と一緒にすりおろし、長時間煮詰めたもので、見た目は黒くて酸味が強く、 トロリとした粘り気があります。 梅肉エキスの薬効は大変大きく、血液浄化力は梅干の約30倍、抗菌力は約10倍あると考えられています。 慶応大学の栗原教授らの研究によれば、梅肉エキスは、100種類以上の食品の中で、血液浄化の効力が、 黒酢に次いで2番目に大きかったそうです。

梅肉エキスには、クエン酸やムメフラールをはじめとするさまざまな成分が凝縮されています。 しかも、梅を煮詰める途中で、血液浄化の特効成分「ムメフラール」が生み出されます。 ムメフラールは、先述したように、加熱によって梅の糖とクエン酸が結合して生み出される成分なので、 生梅や梅干には含まれておらず、梅ジャムなど加熱した食品にのみ含まれます。 とりわけ、生梅を長時間煮詰めて作った梅肉エキスは、ムメフラールの宝庫といえるでしょう。


●梅肉エキスから梅ジュースを作る

梅肉エキスを使った梅ジュースの作り方はとても簡単。 小さじ1杯分(約3g)の梅肉エキスを、コップ1杯程度の水やお湯、あるいは炭酸水で割るだけです。 梅肉エキスは、酸味がとても強く、甘みがないので、蜂蜜や黒砂糖を適量加えると飲みやすくなるでしょう。 梅肉エキスのジュースを毎日飲む場合、ジュースをすぐに作れる「ジュースのもと」を一度に作り置きしておくと 便利です。コップ1杯分の水に梅肉エキスを小さじ3~5杯、蜂蜜を適量入れてよくかき混ぜます。 後は好みに応じて、水や炭酸水で割って飲んでください。 もちろん、梅ジャムや練り梅に、梅肉エキスを混ぜ合わせても、美味しい梅ジュースが仕上がります。 皆さんも、ぜひ梅ジュースを活用して、ドロドロ血液を解消して下さい。