高血圧対策に『梅肉エキス』

梅肉エキス』は、青梅の果肉を煮詰めた酸味の強いペースト状の食品です。 梅肉エキスに含まれるクエン酸は、クエン酸サイクルを活発にして、血液中の糖や乳酸を減らし、血液をサラサラにします。 また、ムメフラール、シリンガレシノールという成分にも、 血液をサラサラにする効果があります。 それらの成分により梅肉エキスは、動脈硬化を予防して、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐといわれています。 また、梅は、癌やC型肝炎を予防・改善したり、ピロリ菌退治を退治する働きにも優れていることもわかってきました。


■梅ジュース

水分と血液浄化成分が同時に摂れる

脳梗塞や心筋梗塞の主原因は「動脈硬化」で、血液がドロドロになると動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすと考えられています。 ドロドロ血液を解消して、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐには、こまめな水分の補給とともに、 血液を浄化する食品を積極的に摂ることが肝心です。そこで、お勧めなのが「梅ジュース」。 梅ジュースを飲めば、水分と共に、血液浄化に役立つ梅の有効成分が摂れます。 梅ジュースには、梅酒と違ってアルコールが含まれていません。 お酒が苦手な人でも、子供でも、手軽に美味しく飲めることが利点の一つといえるでしょう。

梅の薬効は、古くから知られ、約2000年前に書かれた中国の医学書『神農本草経』にすでに記されています。 日本でも、梅は食品や薬品として、昔から親しまれてきました。 最近まで、ほとんどの家庭に梅干が常備されていたことは、皆さんもご存知かと思います。 今では梅干や梅漬け、梅酒といった伝統食品のほかにも、梅ジャム、練り梅などが登場し、 食品としての用途は広がっています。


■梅に含まれる血液浄化成分

一般に梅の薬効といえば、食中毒の予防・疲労回復・健胃といったところがなじみ深いでしょう。 ただし、最近特に注目されているのは、血液を浄化してサラサラにする働きです。 血液を浄化する梅の働きとしてまず挙げられるのが有機酸の一種である「クエン酸」。 クエン酸を摂ると、「クエン酸サイクル」という体内の化学反応が活発になります。 クエン酸サイクルは、糖をエネルギーとして燃焼させたり、体内にたまった乳酸などの老廃物を排出する仕組み。 血液中に糖や乳酸がたまれば、血液はドロドロになります。 つまり、クエン酸サイクルが活発になれば、血液中の糖や乳酸が減って、血液がサラサラになるのです。 しかも、クエン酸は活性酸素を消す効果も抜群。活性酸素が消えれば、血液中のコレステロールの酸化が抑えられ、 動脈硬化の予防に役立ちます。

次にあげられるのが、カルシウム、リン、カリウムなどの「ミネラル」。 特にカリウムは過剰なナトリウム(塩分)を体外に排出し、血圧を正常に保つために欠かせません。 さらに、「ムメフラール」という成分も、血液浄化に役立つことが明らかになりました。 ムメフラールは、梅を加熱することによって生じます。 和歌山県立大学やみなべ町などの研究グループによって見出された「シリンガレシノール」という 梅特有の抗酸化成分にも、血液を浄化する優れた働きがあるということです。

●ムメフラール

ムメフラールは、過熱によって梅の糖とクエン酸が結合し、生み出される成分で、 ムメフラールの血液浄化の働きは主に二つあります。
一つ目は、血小板という血液成分が固まるのを抑える働き。ケガや外部からの衝撃などで血管が傷つくと、 血液が固まって傷口をふさぎます。これは血小板の働きによるもの。しかし、血小板のこうした働きが過剰になれば、 血管内で血栓ができやすくなります。すると、最悪の場合、血管を詰まらせて、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのです。 ムメフラールは、血小板の働きを適度に抑え、血流をよくするのです。
二つ目は、血液成分である赤血球の変形能を改善する働き。赤血球は、毛細血管を通り抜けて、 体の隅々に酸素を運ぶ役割を果たしています。毛細血管の直径は赤血球の大きさよりも小さいため、 赤血球は、自らの形を変える能力を備えています。この能力が変形能。 ところが、赤血球の変形能が低下すれば、血液はドロドロになり、血流が滞ります。 ムメフラールは、赤血球を柔軟にして変形能を高め、血行を促すのです。