高血圧対策に『高麗人参』

恵まれた環境の中でじっくりと育成された『高麗人参』は、天然成分がひときわ豊富。 余分な糖や脂肪の消費に不可欠なミネラルのマグネシウムは他の野菜の14倍以上、 血圧の上昇を抑えてくれるカリウムは10~25倍以上とミネラルもたっぷりです。 また、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化を防ぐ天然の有機化合物の「マルトール」も含まれています。 しかし、何といっても注目すべき成分は、22種類ものサポニン。 サポニンとは植物に含まれる発泡性成分の総称で、高麗人参からは、過剰なコレステロールや中性脂肪を減らすものや、 抗ストレス作用・血管拡張作用を備えるものなど約30種が検出されています。


■高麗人参

『高麗人参』と野菜のニンジンと混同する方もいますが、 高麗人参はウゴギ科、ニンジンはセリ科でまったく別の植物です。 中国古来の医学書として西暦1~2世紀に書かれた「神農本草経」には、 「人参、味甘く、微塞、五臓を補い、精神を安んじ、魂魄を定め、驚悸を止め、邪気を除き、目を明らかに、 心を開き、智を益するをつかさどる、久しく服すれば身を軽くし、年を延ばす」と記載されています。 つまり、時代劇などでもよく登場するように、弱った人の回復を助ける生薬だったのです。 高麗人参は多くの有益な栄養を含んでいますが、その中心的な働きをするのがサポニンで、 高麗人参の皮の部分に多く含まれています。

高麗人参の本場である韓国では、紅参は白参よりも品質のすぐれた人参とされています。 紅参は十分に成熟した六年栽培の人参を表皮のまま蒸して乾燥したものですが、 白参は人参の表皮をはいでそのまま乾燥したものです。 そのため、白参では表皮周辺に多い成分・ニンジンサポニンが失われます。

高麗人参茶や濃縮液をお湯で薄めて飲む場合、初めての方は、特有の苦味と香りにな かなかなじめない方も いるようです。 味になじめない方は、最初は薄味から始めて少しずつ濃くしていくことをお勧めします。 お好みによりレモンで香りをつけたり、ハチミツで甘味をつけると飲みやすくなります。 高麗人参の成分は非常に安定していますので、レモンやハチミツを加えたり、あ るいはコーヒー、 紅茶、炭酸飲料、アルコール飲料などに溶かしていっしょに飲んでもかまいません。