肉食ダイエットのやり方とコツ



■よく噛んで食べることも大切

前ページでもお伝えしたように、肉食ダイエットは従来の食事療法とは一線を画する内容ですが、 クリニックでも高い実績を残しています。血糖値やヘモグロビンA1cはもちろん、血圧、コレステロール、中性脂肪、尿酸など、 血液検査数値が毎月の検査ごとに下がっていきます。改めてやり方をご説明すると、

①食事は肉類や卵、チーズを用いた料理でお腹を満たし、炭水化物の摂取を控える。
②空腹を感じたら、間食にチーズを食べる(デザートチーズなど種類は問わない)。
③よく噛んで食べる(一口入れたら箸を置き、30回噛んでから飲みこむ)。

三種の神器で必要な栄養は補えるので、必ずしも野菜から食べる必要はありません(野菜にも炭水化物は含まれています)。 とはいえ、野菜なしの食生活は考えにくいので、まずは三種の神器を食生活の基本とした上で、野菜も摂りましょう。 間食にお菓子を食べたいときは、和菓子ではなく洋菓子を、淡水渇物が多く栄養の少ない和菓子と比べて、 洋菓子は炭水化物が少なく、乳製品や卵を使用しており、栄養があるからです。 また、お酒も飲んでOK。ただしビールには糖質が含まれているので、糖質ゼロのものを選ぶとよいでしょう。

最後に、卵または乳製品のアレルギーを持っている方は、他の2つの食品だけでも栄養は十分補えるので、 2つの食品をたっぷりと食べるようにしてください。病院で事前に検査をしてもよいでしょう。


▼肉
豚肉・牛肉・鶏肉・ラム肉など、肉の種類は問いません。 それぞれに栄養成分は異なりますが、動物性たんぱく質を摂取することが何より大事だからです。 脂身も取り除かずに食べましょう。揚げて食べても構いません。 1日の摂取量の目安は200g。ただし、実践された方によっては、もっと多く食べている方もいらっしゃいます。

▼卵
調理法は問いません。ゆで卵にしたり、目玉焼きにしたり、炒めたり、ご自身のお好みに合わせましょう。 1日の摂取量は、最低2つ、目標は4つ、多くて6つです。 コレステロールについて心配される方もいますが、体にコレステロールは尽きませんので、安心して食べてください。

▼チーズ
母乳と同様、チーズも栄養豊かな食品。 種類は気にせず、どんなチーズでもOKです。お好みのものを続けたり、何種類が用意しておいて、 食後のデザートとして、間食として食べましょう。 1日の摂取量の目安は120g、お店でよく見かける6個入りの円形パックが、ちょうど120gです。