糖質制限食『間食チーズダイエット』
太りにくい体質に変わり30kg痩せた!!
空腹感なしの間食チーズダイエット。
■糖質制限食
唐揚げの油もOK、アルコールもOK
メタボ対策・ダイエットにお勧めなのが「糖質制限食」です。 糖質制限食とは、肉、卵、チーズといったたんぱく質を食事の中心に据え、ご飯、パン、 麺類などの糖質は、極力食べないというものです。 ちなみに、炭水化物から食物繊維を除いたものが糖質になります。 肉、卵、チーズの調理法は自由です。肉の脂身は、苦手でなければ落とさず食べます。 ラードやバターもさらに満腹感を増すので、調理に使ってください。唐揚げもOKです。 アルコールも太りませんから、避ける必要はありません。 焼酎やウィスキーなどの蒸留酒のように、糖質ゼロのものをお勧めすます。
そして、間食やおつまみは、チーズにします。量に制限はありませんが、ゆっくりよく噛んで食べてください。 肉や卵、チーズをたくさん食べると、太ると思っている人が多いようです。 しかし、それは大きな間違いで、体内で脂肪になって体を太らせるのは主に糖質のみなのです。 すこし考えてみてください。砂糖の原材料は、サトウキビやテンサイなどの植物です。 コーンシロップはトウモロコシから、水あめは玄米や麦芽から作られます。 この例からもわかるように穀物や野菜、果物には、必ず糖質が含まれているのです。
その点、肉には糖質がほぼ含まれていません。またチーズもプロセスチーズ1個(20g)に含まれている糖質はおよそ0.3gですから、
ほとんど含まれていないといっていいでしょう。
角砂糖1個(3g)の糖質は3gです。つまり角砂糖1個の糖質は、プロセスチーズ10個分に相当するわけです。
ダイエットをする人に、肉、魚、チーズを推奨する理由はここにあるわけです。
極端にいうと、肉、卵、チーズで満腹になれば、あえてほかの食べ物を食べる必要もありません。
この三種類(私はこれを「三種の神器」と呼びます)には、体に必要な栄養素が全て入っているからです。
ビタミンCは肉に含まれますが、軽く葉野菜で補いましょう。
高たんぱく質の食生活は、栄養的に優れているだけではありません。 たんぱく質をしっかり摂ると、お腹が空きにくいというメリットもあります。 実は、栄養が不足するとお腹がすぐに好きますが、たんぱく質を食べていれば、おなかはそれほど空かないのです。
●きれいに痩せる!シワも減る!
おやつ代わりに食べるのは、チーズです。チーズはコンビニでも売られていますから、簡単に手に入ります。 六ピース入り、四ピース入りのプロセスチーズならとても安価ですし、よく噛んで1ピース食べればお腹が満足するでしょう。 キャンディタイプのチーズなら、仕事中でもポンと口に入れられるので、大変便利です。 私のダイエット外来を受診し、食事指導通りに食生活を実行した人の中には、短期間で13kg、10kgと大幅なダイエットに 成功した人が少なくありません。7ヶ月で30kg痩せた方もいます。
では、どうしてそんなに簡単に痩せられるのでしょうか。
その理由の一つは、「特異動的作用」です。これは、たんぱく質は、糖質や脂質に比べ、摂取時に多くのエネルギーを消費する
というものです。そのため、代謝が上がり、痩せやすく太りにくい体質に変わっていくのです。
そして、たんぱく質をよく噛んで食べれば、脳の満腹中枢が刺激され、食欲を抑える神経伝達物質の一つ
「ヒスタミン」が分泌されて、自然に満腹になります。それが、苦労せずにダイエットを成功に導くわけです。
加えて、たんぱく質の豊富な食事にすると、不眠や便秘、高血糖、高血圧が改善します。
さらに、筋肉が付いてきれいに痩せるだけでなく、肌がきれいになった、骨が強くなった、シワも減ったという人がたくさんいるのです。
ところで、このダイエット法は、肉、卵、チーズ以外は絶対に食べてはいけないわけではありません。 食べたかったら、糖質も野菜も食べていいのですが、食べる順番が問題になります。 つまり、まず最初にたんぱく質を食べることが重要です。 チーズや肉をよく噛んで食べてから、野菜やご飯もよく噛んで食べてください。 最初に食べるたんぱく質でかなり満腹になりますから、無理にご飯や野菜を食べる必要はありません。
●まとめ
- ▼食事
- ・肉、卵、チーズを食事のメインにし、ゆっくりよく噛んで食べる。
- ・調理法は自由。肉の脂身、バターも食べてよい。
- ・ご飯、パン、麺類など、糖質は避ける。どうしても食べたいときは食事の最後にする。
- ・アルコールも飲んでよい。糖質ゼロがお勧め。
- ▼間食
- 小腹が空いたら、チーズを食べる。デザート風のものもOK。量の制限はない。