耳鳴り・難聴対策に『糖質制限』体験談1

体験談①30代で起こり薬を飲んでも治らないゴーッという耳鳴りが3ヵ月のプチ糖質制限で治った。
体験談②長年悩んだ両耳の難聴がプチ糖質制限をしたら徐々に改善し、電話でも楽に話せる。


■施術談

以下の文章は、某クリニック院長の施術談です。


体験談①仕事にも集中できずミスが増えた

私のクリニックには、体の不調に悩む患者さんが毎日大勢やってきます。中島みゆきさん(仮名・43歳)もその一人です。 中島さんは、30代の後半に抜け毛が増え始め、常にゴーッという低音の耳鳴りがして声や音が聞こえにくくなりました。 また、不眠にも陥って、昼間は体がだるく、仕事にも集中できずにミスが増えた、といいます。 そもそも、中島さんにはストレスが強くありました。というのも、早くに母親を失った中島さんには足が不自由な父親や、 定職についていない弟の面倒を見なければならないという家庭の問題が深くのしかかっていたのです。 中島さんは、自分の体調不良を何とかしようと耳鼻科や婦人科を受診しました。 そうして耳鼻科で処方された薬や、婦人科で処方された漢方薬を飲みましたが、症状がよくなりません。 ちなみに、中島さんは睡眠薬や精神安定薬に頼るのが怖かったため、心療内科や精神科は受診しませんでした。 そんな状態が長年続いた中島さんが私のクリニックを訪れたのは、2013年の5月。 薬を使わない治療に興味を持ち、私のクリニックを選んでくれたわけです。

◆半年後には症状がほぼ解消した

私が中島さんを診察したところ、中島さんはストレスを紛らせるために、日中は仕事中でもチョコレートやキャラメルを ちょくちょくつまんでいることがわかりました。また、市販の甘いカフェオレが大好きで、1日に2本飲むこともあったとか。 甘いものを摂ると、気分が落ち着くとのことでした。 そこで私は、中島さんに糖質過多による体への悪影響を話し、菓子・ジュースを完全にやめるプチ糖質制限食をやってもらうとともに、 3度の食事や日頃の運動についての生活指導もしました。加えて、中島さんには鍼灸治療を受けてもらいました。

その後、週に1回、私のクリニックに来るようになった中島さん。最初のうちは、プチ糖質制限がきつかったといいますが、 2週間くらい経ってからは楽になったそうです。そうして、3ヶ月後のこと、両耳にあったゴーッという低音の耳鳴りが 薄れるとともに、聞こえがよくなり、しかもよく眠れるようになってきました。 また、抜け毛も少なくなったことに気付いたそうです。
それ以降、私のクリニックにやってくるのが月に1回になりましたが、症状は順調に回復していき、初診時にから半年たったころには、 低音の耳鳴りがほとんどしなくなり、そのおかげで聞こえもすっかり回復したとのこと。 また、よく眠れているため、仕事にも集中でき、ミスも減ったと喜んでいました。


体験談②眠れない日が続いたときは睡眠薬に頼った

75歳の女性の三田佳子さんが私のクリニックに来たのは、2013年の5月です。 三田さんは、高血圧で不眠、そして難聴を何とかしたいといってやってきました。 三田さんが難聴だというので、問診中、私は大きい声で、はっきりした口調で話しましたが、何度も「んんっ」と聞き返してきました。 何でも、三田さんは5年くらい前から、右耳の聞こえが悪くなり、その後、どんどん悪化して左耳まで聞こえが悪くなった、 とのことでした。また、三田さんの血圧を測ってみると、最大血圧は155ミリで、最小血圧は75ミリ。 三田さんは降圧薬を数年飲んでいますが、最大血圧の方がなかなか下がらない、ともいっていました。 くわえて、三田さんの不眠もかなり深刻なようです。通常、寝床に入ってから寝付けるまで一時間以上かかり、 眠れてもちょくちょく目を覚ましてしまい、熟睡感の得られない日が多いといいます。 ちなみに、よく眠れない日が続いたときは睡眠薬に頼ることがあったそうです。

◆4ヶ月後には高血圧が正常になった

そうした三田さんに、私は菓子・ジュースを抜くプチ糖質制限をすることと、主食を発芽玄米にしてもらうことを約束してもらいました。 というのも、三田さんは甘いもの好きで、食事以外で菓子をつまんだりジュースを飲んだりしていたし、 別の病院で勧められていた減塩食を面倒くさいといって全くとってこなかったためです。 また、治療では、鍼灸を取り入れるとともに自宅でも耳や脳の血流をよくする体操などもやってもらいました。 正直に言って、三田さんの高血圧や不眠、難聴が回復するかどうかは疑問に思うところもありました。 しかし、三田さんには劇的な効果がありました。

三田さんは、週に1回、私のクリニックに来ていましたが、2013年の7月の段階で、寝つきが早まり、 しかも目を覚ますことも少なくなり、睡眠薬を利用しなくてもよくなりました。 そして8月の段階で最大血圧が115ミリに下がり、降圧薬の使用をストップできたのです。 難聴に関しては、具体的にいつからよくなったのかというのがわかりませんが、11月の段階で三田さんとの問診中に 「んんっ」と聞き返されることもなく、普通に会話できていることに気付いています。 なお、三田さんに難聴がよくなっているということ、三田さん自身も「そういえば、声や音がよく聞こえて、 電話で受け答えするのも楽になっています」と話してくれたのです。