薬の基本Q&A『薬の情報管理』
■Q11
かかりつけ薬局を決めておくと、どんなメリットがありますか。
【答】
複数の医療機関を受診しても、薬局が「かかりつけ薬局」1ヶ所なら薬剤師による薬の管理が総合的なものとなり、 患者さんはより安全に薬を使用できます。新しい薬を処方されたときは、処方薬と共に、かかりつけ薬局の薬剤師に 病歴やアレルギーの有無などを記入したリストを記入したお薬手帳を渡し、使用中のサプリメント、外用薬や貼り薬なども 全て使えます。そうすることで、新たに処方される薬によって、相互作用が起こるのを防ぐことができます。
■Q12
お薬手帳の活用法を教えてください。
【答】
使用している薬の情報は、すべて1冊の「お薬手帳」にまとめておきます。かかりつけ薬局ではない、他の医療機関や 薬局に行ったときに、お薬手帳を見せれば「医師や薬剤師に正確な情報が伝わる」「薬の飲み合わせや重複をチェックできる」 などのメリットがあり、使用中の薬やサプリメントを改めて説明しなくても、安全な薬を処方してもらえます。 お薬手帳の情報は、災害時の備えにも立ちます。災害時に備えて、カルテの電子化やネットワーク上への保存などが 一部の医療機関進められていますが、自分でもお薬手帳のコピーを財布に手に入れたり、携帯電話のカメラで撮影して 保存したりするとよいでしょう。また、別の地域に住んでいる親戚などに預けるのも有効です。
■Q13
処方薬の説明書は何が大切ですか?
【答】
薬の説明書には、用法・用量・効能・使用上の注意・副作用に関する情報などが記載されています。 薬を使用する前に必ず読んで保管し、薬を飲んだ後に気になる症状があったら、取り出して確認してください。 毎回同じ説明書が渡される場合は、新しいものを常に1枚保管しておきます。 薬局で購入した薬の添付文書も、同様に保管しておきます。