睡眠薬や安定剤の怖さ(ベンゾジアゼピン系精神薬)

整形外科でよく使われるベンゾジアゼピン系の睡眠薬や安定剤も実は怖い精神薬です。


■ベンゾジアゼピン系精神薬

国際麻薬統制委員会では、麻薬類似物質と認識している。

精神薬を使うのは、精神科医だけではないことは意外に知られていない事実です。 内科医や整形外科医も精神薬を処方しています。整形外科などでよく処方されるのが「ベンゾジアゼピン系」の精神薬です。 このベンゾジアゼピン系の中に、安定剤(抗不安薬)や睡眠薬が含まれます。 ちなみに一般人の人は睡眠導入剤と睡眠薬は違うとか、睡眠導入剤は軽いと思っているようですが、これは誤りです。 そのような分類は、医学的にはありません。医学的に言う睡眠薬は、短時間型や中時間型、長時間型といった分類がなされます。 ただし、短時間型だから安心ということはありません。むしろ、短時間型の方が、依存性が強いように見受けられます。

ベンゾジアゼピン系の薬は、安易に処方される一方で、昔から依存性や禁断症状が問題視されてきました。 イギリスでは、1ヶ月分以内しか処方できないなどの決まりがあるほどです。 国際連合の一機関である国際麻薬統制委員会では、ベンゾジアゼピン系は麻薬類似物質と認識されています。 しかし、日本の医学界ではそのことはなぜか無視されています。 世界中で問題視されている精神薬が、どうして日本の医療機関では安易に処方されているのでしょうか? 一番の理由としては整形外科医や内科医が、精神薬のことを何も知らないからです。 彼らは、精神薬の恐ろしい副作用について勉強していませんから、その依存性や禁断症状をよく知りません。 彼らの多くは、製薬会社のマーケティングによって、受け売りで処方を決めているだけなのです。


●安定剤を使っていると、筋肉は以前より硬直してくる

整形外科医が安定剤をよく使うのは、筋弛緩作用があるからです。だから、肩や首のコリ、頭痛などを訴える人に処方されます。 こうやって書くと悪くないじゃないか!と思ってしまいそうですが、事はそう簡単ではありません。 繰り返しますが、ベンゾジアゼピン系は麻薬類似物質です。だからこそ、依存性や禁断症状だけでなく、 筋弛緩作用も持っているのです。いわゆる、ヘロインやコカインにも同様の筋弛緩作用があります。 安定剤を継続して使っていると、どうなるのでしょう。 硬くなった筋肉が、飲み始めると緩みますから、最初は飲むと効いたと思うかもしれません。 そのうち筋肉はもっと硬直するようになります。また、1ヶ月以内でも重度の依存状態に陥りますから、 自らの意志でやめようとしても、禁断症状が強く出て、止められなくなってしまいます。 このようなことを、内科医や整形外科医は全く知らないまま使っているのです。

もう一つ、精神薬が安易に処方される大きな理由があります。 それは、整形外科医たちが「自分の無能を患者の心理的要因のせいにしている」という点にあります。 西洋医学の長所・短所を考えれば、整形外科医は、基本的に骨が折れたときには大活躍しますが、 筋肉のコリや痛みや痺れなどには全く無力です。骨のレントゲン写真を診ること以外に、大したことをやりません。 皆さんも痛みがあるとして整形外科に行ったはいいが、レントゲンで骨に異常はないので、湿布を出されたり、 「ストレスのせいでしょう」と言われたりした経験はありませんか?残念ながら、原因がストレスというのは、 ほとんどが嘘です。もともとは医者がわからないことを、ごまかすために言い始めたようなものなのです。 そうすると、このコリや痛みも精神的理由として処理されますから、安定剤を処方されることになります。 それは、麻薬類似物質ですから、確かに、最初だけは気持ちよくなったり、効いた気がしたりするかもしれないのです。 しかし、それを飲んでしまえば、危険な道を、もう後戻りはできません。

このようなことは、内科医も行っています。例えば、検査をしても原因がわからないと、仕方なく「自律神経失調症」 などというインチキの逃げ病名を使っています。そして、整形外科医と同様に、危険な安定剤を処方するのです。