便秘・便通改善に
『善玉菌を増やすサプリメント』
便通改善のためには、乳酸菌やオリゴ糖などのサプリメントを摂って、 腸内の「善玉菌を増やす」のがいちばん。 乳酸菌は乳製品や漬物などの発酵食品に多く含まれるので、意識して摂取してみてください。 植物性乳酸菌なら納豆、味噌、漬け物、キムチなど。動物性乳酸菌ならヨーグルトやチーズなどが効果的です。 また、防腐剤や食品添加物が入っているものを避け、できるだけ手作りをして楽しく食事をするのが大切です。
■便秘
腸内に便が溜まっていると、悪い物質が体内に残り体全体の代謝が落ちます。 さらにはビタミンが合成されず、免疫力の低下にも。 腸は臓器の中でも免疫細胞が一番多いので、免疫力が落ちるとアトピーやアレルギーなどの原因になりますし、 インフルエンザにもかかりやすくなります。他にも、コレステロールが溜まりやすくなったり、 中性脂肪が増えたり、また糖尿病の原因のひとつになることも。 「便秘」はさまざまな病気を引き起こす可能性が高いので、 自覚症状がある方は、積極的に便秘改善に取り組みましょう。
●便秘の原因
便秘の原因は、ストレスに満ちた環境や不規則な生活、偏った食事などがあげられます。 特に日本女性は、約40%が便秘で苦しんでいるというデータがあるほど便秘に苦しんでいる人が大勢います。 ストレスは便意を促す自律神経を乱し便通異常を促しますし、 食生活が乱れると『善玉菌』と呼ばれるビフィズス菌や乳酸菌が減り悪玉菌が増え、 便秘や下痢の症状を引き起こします。 ちなみに乳児期はその腸内の90%以上がビフィズス菌で悪玉菌はごくわずか。 しかし離乳期になり大人と同じ物を食べはじめると、悪玉菌が増えていきます。 このように、食事による腸内環境の変化はかなり大きいのです。
●腸内環境を整える
腸内細菌のバランスが崩れると便秘が起こりやすくなるので、腸内環境を整えることがとても大切です。 ただし、ただ単に善玉菌を増やせばいいのかというと、意外とそうでもありません。 大切なのは菌量のバランスなので、悪玉菌より善玉菌を増やすといったイメージのほうがいいかもしれません。 腸内に善玉菌が増えれば、免疫力が増して花粉症などのアレルギー症状が抑えられたり、 内臓脂肪の抑制効果があったりと、便通改善の他にも嬉しい効果が期待できます。
●善玉菌・悪玉菌とは?
善玉菌と悪玉菌はどちらも同じ腸内細菌で、その数は100種類以上、100兆個以上あるといわれています。 主に善玉菌と呼ばれているのが、ビフィズス菌や乳酸菌。そして悪玉菌が大腸菌やウェルス菌です。 特にお肉ばかり食べていると、悪玉菌が多くなり、免疫力低下の原因になります。 しかし誤解してはいけないのが、悪玉菌も人間にとって必要な細菌のひとつであるということ。 大腸菌は野菜を消化する酵素の代わりに、食物繊維を分解する役割を持ち、その結果ビタミンが合成されるのです。 もちろん大腸菌は多すぎると良くないですが、なくてはならない存在。 私たちは便宜上、「善玉菌」「悪玉菌」と呼んでいますが、どちらも生きる上で欠かせない細菌なのです。
●善玉菌を増やして、便秘を改善
私たちが健康でいるためには、腸の中に元気な善玉菌がたくさん生息している環境を作ることが大切です。 ですからまずは、乳酸菌やビフィズス菌などのエサになるような、「プロバイオティクス」と呼ばれる食材を 摂取するように心がけましょう。日本人が昔から摂ってきた発酵食品の納豆や漬け物、 そしてキムチなどに含まれる「植物性乳酸菌」や、ヨーグルトやチーズなどに含まれる「動物性乳酸菌」は 手軽に摂取できるのでおすすめです。また「オリゴ糖」はビフィズス菌を増やすために効果が高く、 あるデータではオリゴ糖を摂取後、ビフィズス菌が約40%も増えたという結果があります。 そして穀類、豆類、野菜類などをたくさん食べて、「食物繊維」を多くとるようにしましょう。 しかし気をつけなければいけないのが、善玉菌を増やすために偏った食事をしてしまうこと。 いろいろな食材を毎日少しずつ、バランス良く摂取するのが理想的です。