■以前、診断された子宮筋腫が見当たらないと言われました

20歳代から毎月のように「不正出血」があり、何度目かの受診で「中間期出血」ではないかと言われました。 また、1.5cmの子宮筋腫が1つあり、子宮内膜症もあると診断されたのですが、最近受診したときは「見当たらない」と言われました。 この診断についてどのように考えるとよいのでしょうか。
●30歳代・女性


【答】

「不正出血」は、月経とは異なる時期の子宮からの出血をいいます。 20歳代の女性の不正出血は、中間期出血も含めて、圧倒的にホルモンのバランスの問題(卵巣機能不全といいます)が多いです。 ただし、子宮のただれ(子宮膣部びらん)による出血もあり、時に、ここに子宮頸部異形成や 子宮頸癌が発生していることもありますので、子宮頸癌検診を受ける必要があります。 その他の出血の原因としては、子宮頚管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、卵管炎、高齢になれば子宮体癌、萎縮性膣炎、 また、稀にトリコモナス膣炎などもあります。 「中間期出血」とは、排卵日の前後で女性ホルモンの分泌が増減し、それに反応してわずかな子宮出血が見られるものをいい、「排卵期出血」ともいいます。 受診するときは、基礎体温と出血した日を記録したものを産婦人科医に見せることをお勧めします。 中間期出血はほぼ無害で、そのうちに出血が見られなくなることが多いのですが、 あまり頻繁に出血する場合は、月経の時期にホルモンの検査などを受けるとよいと思います。

ご質問者は、以前に1.5cmの子宮筋腫と子宮内膜症の診断をされたということですが、痛みなどの自覚症状や、血液検査などで貧血を指摘されたことはあるでしょうか? 子宮筋腫は内診やエコー検査で診断しますが、腸管のガス像などのために、小さい筋腫や、筋腫のできている場所によっては、見えにくかったり、 前回見えたものが見えないこともありえます。 また、子宮内膜症は正確には腹腔鏡で診断するものですが、一般的には内診やエコー検査、血液検査などで総合的に診断します。 しかし、軽いものはわかりにくいことが多いです。 いずれにせよ、ご質問者は現在30歳代ということで、子宮頸癌が発症しやすい年齢になっていますし、以前に小さい筋腫があった場合は、 大きくなっている可能性もあります。必ず定期的に産婦人科を受診して、経過を診てもらってください。

(この答えは、2019年7月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)