子宮癌

女性の性器に関わる『子宮癌』には、子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌の3つがあげられます。
これら3つの癌は、本来、それぞれの特徴を持ち、発生原因も、診断方法も、治療方法も、その予後も、全く異なるものです。 体の調子がおかしいと思ったら、検査をして早期発見し、判別しましょう。


■子宮頸癌

定期的なチェックで「治せる病気」に
性体験があれば、10代からでも検診を

子宮癌には、「子宮頸癌」「子宮体癌(内膜癌)」の2つがあり、日本人に多いのは子宮頸癌です。 子宮頸癌は、外子宮口付近(子宮膣部)に発生することが多い癌です。 膣のほうから見ると、奥の突き当たりに頸部の一部が見えますが、そのあたりに癌が発生することが多く、 検査すべき細胞や組織を採取しやすく、早期発見が容易なので、早期発見と治療によってほぼ100%治るといわれています。 頸部の癌は非常にゆっくり増殖しますし、検査では、癌になる前の異型細胞の段階から 発見診断することができるのです。

子宮頸癌の発症には、STD(性感染症)のひとつであるヒューマン・パピローマ・ウイルス (human papilloma virus:HPV)の長期にわたる持続感染が関与しています。 この事実が子宮頸癌を性感染症として理解することを容易にしています。 子宮頸癌は非常にゆっくり増殖しますが、癌細胞が子宮頸部に見つかる以前の初期段階に、 正常でない細胞が発生します。この正常ではない細胞を異型細胞と呼びます。 細胞診ではこの異型細胞の段階から診断することができるのです。

日本においては、かつて、子宮癌といえば、子宮頸癌のことを指すというほど、 圧倒的に、頸癌の方が多かったのですが、近年になって、日本女性のライフスタイルの欧米化と共に、 子宮体癌も増えてくるようになりました。 子宮癌全体の発生数は、年間約18000人ですが、頸癌と体癌の比は8:2〜7:3位になると思われます。 また、子宮癌の原因ですが、頸癌では、中〜高リスクタイプのヒト・パピローマ・ウイルスの持続感染だと言われ、 体癌においては、エストロゲンというホルモンに対して感受性の高い人が、エストロゲンに暴露され続けることが、 大きな要因だといわれています。

また、他のSTD(性感染症)による子宮頸管炎なども、癌を起こしやすくするといわれています。 このように、SEXの経験があれば若くても定期的な検診は必要です。特に30歳以降は、 半年〜1年に1度は頸癌検診を受けることが進められています。