高血圧対策に「降圧ストレッチ」
硬い筋肉をほぐして体のゆがみを取ると、神経がほぐれ、血圧がみるみるうちに正常化します。 この「降圧ストレッチ」で、4日で30ミリ下がった例もあります。
■高血圧
高血圧の人は体が歪み、筋肉が硬い
運動不足や肥満、塩分の摂り過ぎ、そしてストレス。これらが一般的にいわれている血圧が上がる原因です。 しかし、運動や減量をし、減塩食を続ければ、血圧がスムーズに下がってくれるかといえば、必ずしもそうではありません。 実はこうしたこと以外に、筋肉が硬く、体が歪んでいることが原因で血圧が上がっているケースがあるのです。 実際に診察をしている医師も「これまで多くの患者さんを施術してきて、高血圧の人は筋肉が硬く、関節の動きが悪く、 体が歪んでいるのがわかります。筋肉が硬く、体が歪んでいると、スムーズに血液が流れないのです。」と言っています。 このような人に勧められるのが、硬くこわばっている筋肉をほぐすことです。 筋肉をほぐせば、体のゆがみや関節の動きの悪さが解消します。 そして何より、筋肉が硬いこと自体が招いている高血圧を一掃できるからです。
全身の筋肉は、運動不足や悪い姿勢、加齢などで徐々に硬くなっていきます。 筋肉が硬いと、血管が圧迫されます。すると、血液の流れが悪くなって、ポンプの役目をしている心臓が、 流れにくなった血液を無理やり流そうとします。その結果、心臓の圧力が強くなって血圧が上がるのです。 血圧を下げたいなら、まずこの硬い筋肉をほぐし、関節を柔軟に動かすストレッチが効果的です。 それが「降圧ストレッチ」です。 ここでは即効性のある、肩甲骨とふくらはぎの2つのストレッチを紹介します。
■降圧ストレッチ
202ミリが135ミリに3週間で急降下
肩甲骨のストレッチは、仰向けに寝て行います。胸の筋肉を伸ばすと同時に肩甲骨のすぐ下にある、 胸椎(背骨の胸の部分にある12個の骨)の7番と8番周辺の筋肉を柔らかくします。 大胸筋と肩甲骨周辺の筋肉という、心臓を挟む体の両面からの刺激によって、 心臓から送り出される血液の流れがよくなるという効果もあります。
一方、ふくらはぎのストレッチは、片足を台の上に乗せて、ふくらはぎをまっすぐ伸ばした状態で行います。 高血圧の人は、ふくらはぎがカチカチで、足首がむくんで関節が動かないという人が多いもの。 ストレッチでその硬さを解消すると、毛細血管(動脈と静脈をつなぐ血管)から心臓に血液を送りやすくなって、 むくみや下半身の血液循環の滞りを改善します。
どちらも30秒程度で終わります。両方やってもいいですし、自分でやってみて、より気持ちがいい方を選んでもかまいません。 1日1回行いましょう。肩甲骨のストレッチは就寝前に、ふくらはぎのストレッチは仕事や家事の合間に行うのが効果的です。