高血圧対策に「首の指押し」

ストレスで首が歪むと血圧上昇! 首の指押しで血流改善すれば高血圧は改善!


■頸椎の歪み

首を回しにくい人は、首が歪んでいる

最初に、皆さんの首が、血圧が上がりやすい状態にあるかどうか、テストしてみましょう。 左と右に顔を横に向けながら、首を回せるところまで回してみてください。 どちらにも回しにくさを感じないなら、特に心配はありません。 どちらか一方に、回しにくさを感じたら、首に歪みがあると思っていいでしょう。 首が歪むと、首や肩が凝りやすくなります。また、脳への血流に悪影響が及ぶことで血圧が上がります。 つまり、今回、首の歪みが確認できた人は、既に血圧が高いか、血圧が上がりやすい状態だと思ってよさそうです。 実はこうした首の歪みは、不安や心配事、悩みやつらい体験といった精神的ストレスが積み重なって起こっていることが多いのです。 余談になりますが、昔からいわれる「借金で首が回らない」も、借金のストレスで首が歪んで、 首を回す動作ができなくなった状態を指しているわけです。

首が歪むことで血圧が上がるのは、頚椎が歪むことで、頚椎の中を通って脳に伸びている血管が圧迫されるためです。 頸椎には椎骨動脈といわれる血管が走っており、脛骨動脈が頭蓋骨内に入ると脳底動脈に変わります。 この動脈は、脳に血液を送る非常に重要な血管なので、頚椎の突起に開いた穴の中を潜り抜けるように通っています。 外部の衝撃から保護されているのです。 ところが、その保護している頸椎自体が歪むと、動脈の血管が圧迫されて、脳内に血液が流れにくくなります。 すると、脳は心臓に、血液をもっと送るよう指令を出します。 その結果として血圧が上がるので、血管に圧をかけることになり、血管性の頭痛である片頭痛を起こしたりするわけです。 カイロプラクティックの施術でも、ストレスを抱えている高血圧の患者さんは、首が歪んでいるのがわかります。 高血圧を改善するためにも、カイロプラクティックなどの専門家の施術を受けて首を調整することが大切です。


■首の指押し

血管への圧迫が軽減し片頭痛もよくなる

冒頭のテストで確認した、首が回りにくい側の反対側の首の後ろを自分の指で押す「首の指押し」がそれです。 自分の首の曲がりにくい側がはっきりとわからない場合は、指押しをしてみて、より気持ちがよくて、 首が楽になる側を押してください。 自分の首の曲がりにくい側がはっきりとわからない場合は、指押しをしてみて、 より気持ちがよくて、首が楽になる側を押してください。 押す場所は、うなじ周辺のポイントです。ここは頸椎の一番と二番の近くで、歪みが発生しやすい部位です。 ここに親指の腹を乗せて、前方に向かって真っすぐに押します。 5秒押したら、力を抜いてまた押すのを、合計で5回繰り返します。 これを、気が付いたときや仕事の合間などに1日3回、行います。ただし、起床後すぐには首押しをやらないでください。 絶対にギューギューと強く押さずに、気持ちよく感じるくらいの強さで押しましょう。 指押しをした後に、より首が回りにくくなる場合はやめて、専門家に相談してください。 また、専門家以外の他人に押してもらうのは、力が強く加わる恐れがあって勧められません。

力を加減して、正しく首押しをやると、首の歪みで生じた首の筋肉のこわばりや緊張が和らぐでしょう。 そして、筋肉のこわばりや緊張が取れると、血管への圧迫も軽減し、脳への血流が改善されます。 片頭痛が起こりにくくなり、血圧も上がりにくくなるわけです。 既に血圧が高い人なら、改善効果も期待できます。 日頃から血圧のことが気になっている人は、首の回り方を一度チェックして、首の指押しを実際に試してみましょう。