高血圧の合併症予防には「朝晩の家庭血圧測定」が必須
高血圧の克服には「朝晩の家庭血圧測定」が必須で、数値に一喜一憂せず、長期に記録し医師に見せるべき。
■自分自身が主治医になる心構えが肝心
高血圧で最も注意が必要なのは、脳・心臓・腎臓・目など全身のあちこちで動脈硬化が進むことによって発生する合併症を いかに防ぐかでしょう。脳卒中や心臓病をはじめとする合併症を防ぐには、高血圧の治療を医師や薬任せにばかりしてはいけません。 あなた自身が主治医になったつもりで病気についてよく学び、日々の問題点を把握し、生活習慣の改善に励むことが肝心なのです。 優れた名医や名薬をもってしても、あなた自身が本気で生活習慣の改善に取り組まない限り、高血圧の改善や克服は望めません。 医師や薬はあくまでも、高い血圧を下げるためのお手伝いしかできないのです。
■血圧手帳で血圧のコントロールが容易になる
では、まずは何に手をつければいいのでしょうか。 真っ先に必要なのが、朝と晩の一日二回、家庭で血圧を測ることです。 だからといって、血圧の数値の高い低いで一喜一憂してはいけません。 大事なのは、その数値を血圧手帳に長期に記録し、推移を見守ることです。
受診の際に血圧手帳を医師に見せれば、診察では見つけにくい 「夜間高血圧」や「早朝高血圧」など「仮面高血圧」の発見に役立つほか、 血圧の上昇パターンがわかるので服薬タイミングを調節でき、血圧のコントロールがしやすくなります。 また、薬の飲み忘れを防いだり、食事療法・運動療法・降圧薬の効果を確認したり、 血圧の上昇を防ぐためにいつどんな注意が必要かを自分で把握したりするのにも大いに役立ちます。