【質問】
初期の緑内障があると言われました。すぐに治療を始めた方がよいですか?
【答】
初期の「緑内障」(下図参照)でも、異常の現れ方はさまざまで、それによって対応が異なります。 眼圧がどのような状態か、視神経乳頭の変化が起きているかどうか、視野に異常があるかどうかなどによって、対応が分かれます(下図参照)。 治療が必要なのは次のような場合です。1つは、眼圧が正常範囲内でも、視神経乳頭に異常があり、視野に異常が起こっている場合です。 また、眼圧が高く、視神経乳頭に異常が起こっている場合には、視野の異常の有無に関わらず、治療が必要となります。 一方、視神経乳頭に異常がみられても、眼圧が正常範囲内で、視野に異常が現れていなければ、経過観察となることがあります。 半年に一度、定期的に検査を受けて、緑内障が進行していないかどうかをチェックし、治療を始めるかどうかを決めます。 治療を開始するのは、「眼圧が高くなってきた」「視神経乳頭の異常がさらに進んだ」「視野に異常が現れてきた」などの場合です。 いずれの場合も、担当医とよく相談し、検査や治療を続けていくことが大切です。
(この答えは、2020年3月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)