LG21乳酸菌【ピロリ菌退治に】

LG21乳酸菌』は、慢性胃炎・胃潰瘍・胃癌まで退ける乳酸菌として 大学病院で研究が進められているピロリ菌一掃の新乳酸菌です。


■ピロリ菌

日本人の半数はピロリ菌感染者で胃潰瘍・胃癌になりやすい

慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、日本人がかかりやすい病気です。いずれの病気も、以前は胃酸過多や加齢によって 起こると考えられていました。ところが、ピロリ菌という細菌が感染して胃の粘膜に棲みついて起こるということが、 最近の研究で明らかになったのです。 わが国のピロリ菌感染者は6000万人に達し、国民の半数にも昇ります。欧米人が30〜40%であるのに対して、 日本人では20代以下では10%台と低いものの、40代になると30%以上、60代以降になると60%以上にもなります。 40代以降の人に多いのは、上下水道が完備していなかった昭和20〜30年代に、抵抗力が弱い子供時代を送って、 感染したためと考えられます。成人後であればピロリ菌に感染しても、急性胃炎を起こす程度の一過性の感染で終わり、 胃に棲みつくことはほとんどありません。

ピロリ菌は、研究者であるオーストラリア人医学者のバリー・マーシャル教授とロビン・ウォーレン博士が、 2005年にノーベル生理学医学賞を受賞してから脚光を浴びるようになりました。2人の研究者がピロリ菌を発見したのは、 20年以上前の1983年です。ピロリ菌は、正式名称をヘリコバスター・ピロリといい、全長が4μmという超ミクロの らせん状にねじれた「かん菌(棒状の菌)」です。4〜8本のひげ状の鞭毛を一方の端につけ、ヘリコプターのプロペラのように 回転させながら動いて、人の胃粘膜に潜り込んで棲み続けます。

ピロリ菌が感染して胃の粘膜にくっつくと、その刺激によって胃の粘膜から、体を病気から守るサイトカインと呼ばれる 物質が分泌されて、白血球中の好中球が活性化されます。そのさい、攻撃性の強い活性酸素が大量に発生します。 ピロリ菌は胃の粘膜を覆っている粘液の奥深くに棲みついているので、いくら攻撃性の強い活性酸素が増えても ピロリ菌は退治されません。 その結果、大量に増えた活性酸素が、胃の粘膜を傷つけて慢性胃炎を起こします。放っておけば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍から 癌まで引き起こすというわけです。つまり、ピロリ菌をなくす除菌治療を受ければ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌も防ぐことができるのです。


■LG21乳酸菌

三剤療法に新乳酸菌を併用させたらピロリ菌の除菌効果が拡大

ピロリ菌の感染率は、慢性胃炎で70〜90%、胃潰瘍で70〜90%、十二指腸潰瘍で80%〜100%、胃癌で60〜100%といわれています。 現在、ピロリ菌を除菌するために、「三剤併用療法」という治療法が行われています。 三剤併用療法は、胃酸の分泌を抑える薬と、抗生物質2種類の3つの薬剤を朝晩2回ずつ1週間投与します。 三剤併用療法では、下痢や軟便といった副作用が現れることがあります。味覚異常や発疹などが出ることもあります。 それより問題なのは、除菌できなかった20%の人が2回目の治療を受けようとしても、耐性菌ができていて 抗生物質が使えないことです。そのため、ピロリ菌の除去率は、80〜70%に下がってきているのです。 そこで最近、胃に驚くほど有効に働いてピロリ菌を抑える働きが強く、副作用もない乳酸菌が発見されて話題になっています。 それが『LG21乳酸菌』です。


●LG21乳酸菌の実験

ピロリ菌に感染しているものの、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発病していない30人に、LG21乳酸菌の入っていない 普通のヨーグルトを1日2回、90gずつ8週間食べてもらい、その後、LG21乳酸菌の入ったヨーグルトを8週間 食べてもらう、という実験が行われました。

その結果、普通のヨーグルトを食べた前後では、ほとんど変化はありませんでしたが、LG21乳酸菌の入ったヨーグルトを 食べた後は、約80%の人のピロリ菌が減少し、炎症を起こすと増えるサイトカインの分泌も減って、 胃粘膜の炎症が改善していました。そのうち3人は、ピロリ菌が検出できないレベルにまで減っていました。

そこで、ピロリ菌の三剤療法に使われる抗生物質や胃酸の分泌を抑えるプロトポンプ阻害薬などと、 このLG21乳酸菌を併用して除菌効果を高めようという研究が進められています。 まだ、症例は少ないものの、三剤療法単独で71%の除菌率であったものが、LG21乳酸菌を併用した場合は80%と 除菌率がアップしました。 しかも、ヨーグルトには整腸効果があるので下痢や軟便などの症状もほとんど見られず、 LG21乳酸菌との併用が、今大いに期待されています。