フコイダンの抗癌作用
『フコイダン』は免疫強化力が抜群で、その5つの抗癌作用により 進行癌をも改善する食物繊維として医師の間でも評判になっています。 フコイダン食品を用いた治療では、肝臓癌・胃癌・肺癌・食道癌などに顕著な改善例が続出しています。
■統合医療
統合医療の柱として、期待されるフコイダン
癌の治療は日々大きな進歩を遂げていますが、今も未解明の部分や課題が多く、現代において癌が難治の病気であることに 変わりはありません。中でも、癌という病気ばかりに焦点が集まり、患者さんのQOL(生活の質)が 二の次になっている今の癌医療への不満や不信は無視できないでしょう。 これまでは、癌の治療といえば、手術・抗癌剤・放射線で癌細胞を直接たたく治療法が主流でした。 それで癌が治ればいいのですが、実際には抗癌剤や放射線による過酷な副作用に苦しめられ、 癌と闘う免疫力が著しく衰えるだけの結果に終始してしまう場合が少なくありませんでした。
そんな中、従来の治療法だけにとどまらず、自然界のあらゆるものを活用して免疫力を増強し、 癌を治そうとする「統合医療」が、患者さんのQOLを重視する多くの医師から注目を集めています。 具体的には栄養補助食品や遠赤外線、針灸、指圧、アロマテラピー(芳香療法)、ビタミン療法、温泉療法などを 組み合わせて治療が行われます。こうした統合医療は、日本よりも医学が進んだ欧米で急速に関心が集まっています。 この統合医療の柱が栄養補助食品の利用です。 中でも、免疫力増強の柱として、統合医療に取り組む医師たちに活用され、大きな成果を上げているのが 海藻の食物繊維『フコイダン』です。
●フコイダンの抗癌効果
癌細胞を自然死に導き、免疫力を高める
フコイダンとは、海藻の中でも褐藻類と呼ばれるモズクやコンブに多く含まれる水溶性の食物繊維の一種。 モズクやコンブの表面にあるヌルヌル成分といえばイメージしやすいでしょう。 海藻の乾燥を防いでいるこのヌルヌル成分の働きは実に多彩で、抗ウィルス作用、ピロリ菌排出作用、抗アレルギー作用 が認められています。中でも特筆すべきなのは、癌に対する次の5つの効果でしょう。
- ▼癌細胞のアポトーシス誘導作用
- アポトーシスとは「細胞の自然死」のこと。人体にある細胞の遺伝子には、自然死の仕組みがプログラムされており、 それが細胞の新陳代謝を可能にしています。ところが、癌細胞ではその仕組みがエラーを起こし、 自然死せずに増殖を続けてしまうのです。フコイダンには、この癌細胞に自然死を促す働きのあることがわかっています。
- ▼抗腫瘍・抗癌効果
- ▼白血球を強める免疫賦活作用
- ▼活性酸素を除去する抗酸化作用
- ▼癌細胞に栄養を供給する新生血管の発生を抑える作用
これらの働きはさまざまな研究でも確認されています。白血球の癌細胞とフコイダンの濃度との関係を調べた試験では、 フコイダンの濃度が高くなるほど癌細胞の生存率が下がり、やがてゼロになるという結果が得られています。 また、東海大学医学部では、大腸癌の細胞を移植したマウスを、5%のフコイダンを混ぜた水とただの水を飲ませた 2つのグループに分け、それぞれのマウスの体重と腫瘍量の変化を計測するという実験が行われました。 その結果、フコイダン入りの水を飲んだグループでは体重の減少が抑制され、腫瘍量も有意に減りました。 顕微鏡で癌の組織を調べたところ、腫瘍の浸潤が顕著に抑制され、同時に癌細胞のアポトーシスが認められたことも報告されています。
●フコイダンの摂取による癌治療の成果例
以下の例は、あるクリニックで行われたフコイダン療法の成果例です。
- ▼Aさん(57歳・男性)
- Aさんは、C型肝炎から肝硬変、肝癌へと移行し、肝臓の右側の切除手術を受けましたが、 半年後に再発が判明して再手術。その後3年ほど小康状態が続いたものの、再び癌が確認されたので、 キノコ由来の抗癌剤であるクレスチンとビタミン剤に加えて、フコイダンを摂ってもらうことにしました。 その6週間後に、肝癌の腫瘍マーカーであるAFP値の下降を確認してからは、 抗癌剤をやめ、フコイダン食品の量を増やして(1日に6g)単独で飲んでもらいました。 すると、AFP値がさらに下がり、4ヵ月後には当初の126から50前後(基準値は20以下)になったのです。 その後Aさんは、通常の社会生活が営めるまでに回復し、今も小康状態を保ちながら元気に過ごしています。
- ▼Bさん(64歳・男性)
- Bさんは胃癌でしたが、かなり進行していたので、玄米菜食の食事療法、針灸治療、ラジウム温泉療法、 自己のリンパ球を強化する「活性化自己NK細胞療法」とともに、1日6gのフコイダン食品の摂取が 行われました。フコイダンの効果を最大限に得るために、癌細胞の活動が活発になる夜に備えて 就寝前にフコイダンを摂取してもらいました。以来、定期的に検査を行い病状を仔細に観察しても、 Bさんの癌にはそれ以上の進展はなく、良好な経過をたどっています。
- ▼Cさん(72歳・女性)
- 胃癌から肺と肝臓への転移が認められたCさんには、フコイダン食品を治療の中心にすえて、 1日6g摂ってもらい、それに加えて、免疫細胞療法(体から取り出した細胞を活性化して再び体内に戻す治療法) が併用されました。その結果、肺の癌が大幅に縮小、肝臓の癌も進行が止まりました。 また、それと呼応するかのように、腫瘍マーカーの値も順調に低下しました。
また、多くの症例を見ると、フコイダンには抗癌効果と共に、闘病中の患者さんのQOL(生活の質) を高める効果もあると思われ、抗癌剤治療や放射線療法に耐えられる体力を取り戻す目的においても、 フコイダンはきわめて有効であると考えられます。
●フコイダンの摂り方
癌予防には生モズク1日100gが目安
上記のような研究結果を踏まえ、食事療法の一環としてフコイダンの栄養補助食品を癌治療に活用する 医師が増えています。積極的にフコイダンを癌治療に取り入れている病医院で、著効な改善例が出ています。 フコイダンは、海藻の中でも沖縄で採れるオキナワモズクに特に多く含まれています。 癌予防など健康維持が目的なら、1日に生モズク100g程度を摂るといいでしょう。 ミネラルの吸収を高める酢と組み合わせるモズク酢にして食べるのが理想的です。 癌の改善が目的なら、フコイダンを効率よく大量に補える市販のサプリメントの利用が最適です。 その場合は、フコイダンを1日に3〜6g前後補うのが目安になります。