ケルセチン
『ケルセチン』はポリフェノールの一つで、フラボノイドに属する植物に含まれる黄色い色素です。 タマネギやセロリ、リンゴ、ソバ、緑茶、ブドウなどに多く含まれ、古くから染料としても用いられてきました。 現在では、健康成分として注目を集めており、 サラサラなめぐりをサポートし、基礎から若々しさをキープ、 忙しい毎日や食生活の乱れから元気ハツラツな毎日を維持するのに役立ちます。 また、春先にムズムズする原因の1つ、ヒスタミンを遠ざけます。 気になる春先のグズグズや、日々のムズムズは遠ざけて、爽やかな毎日を目指す方におすすめです。 さらに、溜まってしまった有害金属や不要なものをキレイにするのもケルセチンは得意分野のひとつです。 ポリフェノールと言えば「若々しさサポート」や「健康値が気になる方のサポート」など、様々な角度から注目がされています。 その中でもケルセチンは、花粉やハウスダストによるムズムズしやすい方のサポート成分として、人気を集めています。 季節の変わり目をスッキリと過ごしたい時、食生活が偏りがちな時などにぜひお役立てください!
■ケルセチンはタマネギの皮にたっぷり
今や「国民病」とまで言われる糖尿病をはじめ、高血圧や高コレステロール(高脂血症)など、 生活習慣病に悩む人は少なくありません。生活習慣病を招く要因となるのは過食や偏食、または運動不足などの生活習慣です。 糖の過剰摂取は高血糖を呼び、油物や肉食の過多はコレステロールたっぷりの血液を生んでしまいます。 こうしてドロドロとなった血液はその流れにくさから、心臓はより高い圧力をかけて前進へ送り届けようとします。 それだけでなく、ドロドロの血液は血管を傷つけ、さらに悪玉コレステロールが血管内に付着。 こうして高血圧はさらに悪化の道をたどります。
つまり、高血糖、高コレステロール、高血圧は互いに関連して発症することが多く、実際、血糖値もコレステロール値も、 また、血圧値も高いという人は少なくありません。そうした方に、まさにうってつけとも言える健康野菜として タマネギが近年、話題となっています。というのもタマネギには「ケルセチン」と呼ばれる ポリフェノールが含まれており、抗酸化力の高いケルセチンがドロドロとなった血液をサラサラにして、 血液、血管ともによい作用をもたらすからです。
このケルセチンの抗酸化力は、数あるポリフェノール類の中でも非常に強力なことで知られ、 ヨーロッパでは医薬品として認定を受けるほど。 では、このケルセチンはタマネギのどの部分に含まれているのでしょうか。答えはタマネギの黄色い薄皮です。 ケルセチンは、タマネギの可食部にも含まれていますが、タマネギの皮に含まれるケルセチンの量はなんと可食部の約30倍。 調理の際に捨てられることの多いタマネギの皮には、ケルセチンをはじめ、薬効成分が豊富に含まれているのです。
●ドロドロとした血液をサラサラに
そこでタマネギの皮の有効利用術として注目を集めるようになったのが、タマネギの皮を煎じて作る皮茶です。 タマネギの皮は調理には適していませんが、ケルセチンは熱に強く、煎じることでしっかり抽出できる特性があるため、 お茶にして飲むことで手軽に、しかもたっぷり摂ることができるのです。 ではケルセチンの抗酸化パワーは、私たちの体にどのように作用するのでしょうか。 まず注目されるのが、ドロドロの血液をサラサラにする効果です。 ケルセチンを摂るとドロドロだった血液がサラサラの状態に改善。 毛細血管にも血液が流れ込みやすくなり、全身の血行状態がよくなります。 また、ケルセチンは血管壁を保護し毛細血管を強化。さらにコレステロールの血管壁への付着を防ぐだけでなく、 血管壁にへばり付いたコレステロールをはがしてキレイにする作用もあるため、高脂血症の予防と改善にも役立ちます。 加えてケルセチンはその強力な抗酸化作用から、糖尿病においては、「ソルビドール」と呼ばれる 糖尿病合併症の原因物質の生成を防ぎ、神経障害やしびれなどの合併症を予防、さらに血糖降下作用も知られています。
このように血液をサラサラにするケルセチンは、まさに高血糖、高コレステロール、高血圧対策においては、うってつけの存在に。 最近では、ケルセチンには抗がん効果、脂肪燃焼効果、アレルギー抑制作用があることも判明しています。
●毎日一杯の飲用で血液がサラサラに
先述したように、ケルセチンをたっぷり補給できるタマネギの皮茶は、自分でも作ることができますが、 毎日大量のタマネギの皮を用意して、しかも煎じるのは一苦労。 そこで最近では、カップや湯飲みに熱湯を注ぐだけで手軽に利用できるティーパックに入った 「タマネギ皮ポリフェノール茶」が市販され、愛飲者が急増。 しかもこのお茶には血液の浄化作用の高いうこんているので、それを利用するとよいでしょう。
■フィトケミカル
上記のように、ケルセチンはポリフェノールの一つ、フラボノイドに属する植物性物質です。 ケルセチンのように、野菜や果物に存在する栄養成分は種類が豊富です。 それらは「フィトケミカル(ファイトケミカル)」と呼ばれ、健康維持に役立つ高い機能に注目が集まっています。
フィトケミカルとは色鮮やかなフルーツや野菜には、体内で『活性酸素』とたたかうアンチ悪玉酸素物質を多数含んでいます。 その代表的なものが植物特有のアンチ悪玉酸素栄養素「フィトケミカル」やビタミン、ミネラルです。 ポリフェノールも「フィトケミカル」の仲間で、イソフラボンやカロテノイドなど4000種類以上にも及ぶ 栄養物質が野菜をはじめとする植物に存在します! ケルセチンも、イソフラボンやカロテノイドなどと同じく、ストレスや紫外線、 食生活の乱れといった生活習慣の悪化によって低下しがちな体の機能を整え、健康管理にひと役かっています。
●ケルセチンの作用
ケルセチンは、全身をかけめぐるブラッド管のメンテナンスを外側からと内側から守ります。 それでは、どんなところで役立っているか、ご紹介しましょう!
- ▼サビのダメージをはね飛ばして、ブラッド管しなやかメンテナンス
- もちまえのアンチ活性酸素パワーで、栄養と酸素を全身に送る運搬通路となるブラッド管を若々しく保ち、 めぐりの良い状態に導きます。
- ▼流れを邪魔するアブラを押し出す!
- 脂っこい食事やお酒の席が多い方は、コレステや脂肪などが気になりますよね。 ケルセチンは、スムーズな流れを作りにくくする悪玉コレステにはたらきかけて、体内のサラサラ度を良好にキープし、 生活習慣からくる体調不良を遠ざけます。
- ▼花粉の季節に大活躍!
- 花粉やホコリ、ダニ、ペットの毛などに敏感な方にもケルセチンはおすすめです。 「ムズムズ」や「つまり」のもととなるヒスタミンやロイコトリエンをブロックして、スッキリ体調をサポートします。
- ▼デトックスにも役立つ!
- 知らないうちに体内に取りこんで、溜まってしまった有害金属や不要なものをキレイにするのもケルセチンは得意分野のひとつ。 とくに脂肪の中に溜まりこんだ有害物質を、体の外へ運び出して、体内をクリーンな環境に導きます!