フラクトオリゴ糖
『フラクトオリゴ糖』にはさまざまな機能性がありますが、 その最大の特徴は、腸内の善玉菌であるビフィズス菌だけを選んで活性化してくれることです。 これにより、万病の元である悪玉菌や腐敗物質を抑制し、腸内をきれいに保つことで 整腸作用・美容美肌効果・便秘の改善などに効果を発揮します。 また、フラクオリゴ糖には、血糖値の上昇を著しく抑制する効果や総コレステロール・トリグリセライドの抑制効果、 血圧の改善効果などがあるとされ、安全で確実に効果を得ることが出来る新たな生活習慣病対策の民間療法として注目を集めています。
■フラクトオリゴ糖の働き
腸内の有用菌である、乳酸菌・ビフィズス菌は、 『フラクトオリゴ糖』を食べて大繁殖します。 ヨーグルトをいくら食べても大半は胃で消化され、腸に到達するものはわずか。 それに比べてフラクトオリゴ糖は、そもそも腸内にいる有用菌を大繁殖させるものですので、 大量のヨーグルトを食べるよりずっと効果的です。 また、糖といっても砂糖のカロリーは2分の1(2kcal/1g)程度しかなく、 さらにフラクトオリゴ糖は、消化酵素で消化されずに大腸まで届き、届いたらそれを有用菌が食べますので、 太ってしまう心配もありません。
フラクトオリゴ糖は、食物繊維のように、腸内の余分なコレステロール、胆汁酸を吸着し排泄するので、 血中のコレステロールを減少させて動脈硬化を予防、肝機能向上、胆石症の予防にもなります。 また、フラクトオリゴ糖は、ヒトの体内で分泌ホルモンのインスリンと同様の働きをすることにより、 血糖値の上昇を著しく抑制する作用があり、体内にほとんど吸収されないため、 糖尿病の傾向がある人にお勧めです。そしてフラクトオリゴ糖を高脂血症の患者に摂取させたところ、総コレステロール、 トリグリセライド、血糖、血圧の改善が見られたとの報告もあります。 さらに、最近の研究で1日3~6gのフラクトオリゴ糖を摂取し排泄物を調べた結果、 ガンの原因となる毒性物質が40%も減少したということです。 またフラクトオリゴ糖は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収も促進したり、免疫力を高めることも分かっています。 フラクトオリゴ糖は、直接膵臓を刺激しないので、膵臓に負担をかけることもなく、 ギムネマやカイアポ等との比較実験においても非常に顕著な効果があることがわかっており、学会においても話題となりました。
●フラクトオリゴ糖は、高血糖だけでなく低血糖にも
私たちが食事をすると血液中のブドウ糖の量 つまり「血糖値」が上がります。 そこで「インスリン」という物質が登場しブドウ糖を各細胞に運び、血糖値を安定させているのです。 細胞に運ばれたブドウ糖は脳を始め身体全体のエネルギーとなります。 しかし今、インスリンの分泌異常により血糖値が乱高下する人が増えています。 「低血糖症」は、ダイエットや偏食、糖分の過剰摂取等良くない食生活が招く危険な症状です。 また、子供たちの学力低下、さらにはキレ易い少年たちにも、低血糖が関係しているとの指摘もあります。 フラクトオリゴ糖には血糖値をただ下げるだけでなく、低い血糖値を正常値まで上げる、 つまり「血糖値を安定させる機能性」があります。