コレステロール対策「Q&A」

・リスクを高める要因には、「遺伝」や「閉経」などがある。
・「慢性腎臓病」や「メタボリックシンドローム」も併せて治療することが必要。
・狭心症や心筋梗塞だけでなく、動脈硬化が関わる「脳梗塞」の予防も大切。


■治療を行う上で

患者さんそれぞれで異なるリスクを知ることが大切

「脂質異常症」があると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気を発症するリスクが高くなります。 そのため、脂質異常症の治療では、動脈硬化の進行を抑えて、こうした病気の発症を防ぐことが目的になります。 ただ、動脈硬化を進行させたり、心筋梗塞や脳梗塞を招いたりする危険因子は、脂質異常症だけではありません。 「高血圧」や「糖尿病」「肥満」などの生活習慣のほか、「遺伝」「性別」「年齢」などもあります。 患者さんによって持っている危険因子は異なるため、実際の治療法は個別に判断されます。 そこで、ここでは、さまざまな危険因子を持つ患者さんの例で、具体的な治療法を紹介します。