生活習慣の改善①食事

①外食が多い人は、メニューの選び方などを工夫する。
②摂取エネルギー量を抑えてバランスよく栄養を摂る。
③時間がなくても、できるだけゆっくりとよく噛んで食べる。
④飲酒は適量であればむしろ良い生活習慣。


■外食が多い人は、メニューの選び方などを工夫する

脂質異常症の薬を使うことになっても、基本はもちろん生活習慣の改善です。 まずは、自分でできる範囲で、食生活を改善しましょう。 働き盛りの男性の食生活で問題となりやすいものに”外食”があります。 忙しいからと、いつも丼ものや麺類など、簡単で便利な単品物で済ませている人も多いでしょう。 お酒の付き合いの多い営業職の人では、昼だけでなく夕食も外食が多くなり、食事をする時間も不規則になりがちです。 仕事との兼ね合いで、どうしても外食になってしまうこともあるでしょう。 それでも工夫の余地はあります。できるだけ適正な摂取エネルギー量と栄養バランスを保てるよう、工夫しましょう。


■摂取エネルギー量を抑えてバランスよく栄養を摂る

食生活で気を付けたいのは、まず摂取エネルギー量を抑え、肥満を解消することです。 揚げ物を控えたり、間食を減らして、摂取エネルギー量を減らしましょう。
栄養バランスを整えることも重要です。いろいろな食品をまんべんなく摂ることを心掛け、 不足しがちな食物繊維を十分に摂るようにしましょう。 そのためには、意識して野菜をたっぷり摂るのがコツです。 特に、食事の前半に野菜を積極的に食べるようにすると、より多く食べられます。 脂肪は、動物性の肉類から多く摂りがちなので、意識して魚から取るようにします。


●時間がなくても、できるだけゆっくりとよく噛んで食べる

食べ方も肥満に大きく関係します。まず、早食いは肥満のもとです。満腹感を覚える前に食べ終わってしまうので、 食べ過ぎに繋がりやすいのです。時間に余裕がないときも、できる範囲で、よく噛んでゆっくり食べるよう心がけてください。 家庭でも食事では、テレビを見ながらなど、”ながら食い”をしてしまうことが少なくありません。 だらだらと食べてしまうため、つい食べ過ぎてしまう傾向があります。 同じ量なら、一度に食べる”ドガ食い”より、何度かに分けて食べる”ちびり食い”の方が、太りにくいと言われています。


●飲酒は適量であればむしろ良い生活習慣

働き盛りの男性が食生活で最も気になるのが、飲酒ではないでしょうか。 お酒が入ると、ついつまみをたくさん食べて、摂取エネルギー量が増えてしまいがちです。 ただ、”お酒を飲むのが毎日の楽しみ”という人も多いでしょう。 実のところ、飲酒をやめる必要はありません。むしろ、全く飲まないよりも、適量の飲酒の習慣があるほうが、 「心筋梗塞」の発症率が低いという報告もあります。ただし、飲めない人が無理をして飲む必要はありません。 また、飲み過ぎがよくないのはもちろんのことです。1日にビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、 ウィスキーならダブル1杯程度を目安に、適量を守りましょう。