快便術③気功「おじぎ腹圧呼吸法」
腸も肌もきれいになる!長年の頑固な便秘から解放された人続出の、 気功による快便呼吸『おじぎ腹圧呼吸法』。
■お腹がペタンコになるまで息を吐く
以下は、某気功師さんの快便術指導です。
私は昔、毎日体を動かしていたにもかかわらず、ひどい便秘症状でした。それが、気功に取り組むようになったら、
お通じがスムーズになり、すっかり便秘知らずになったのです。
気功の呼吸法は、大きく息を吸った後、お腹がペッタンコになるまで、できるだけ長く吐くのが特徴です。
こうすることで、宇宙のエネルギーを取り入れ、肉体のエネルギーとして循環させることができるのです。
また、深い呼吸を行うと、唾液を始めとした消化液が盛んに分泌され、胃腸の働きが活発になります。
その結果、腸の動きが促進され、お通じが順調になると考えられるのです。
実際、私の生徒さんの中には、気功を続けるうちに、長年の頑固な便秘から解放された人が少なくありません。
気功を行えば、自然と腸が健康になります。でも、私は「より即効的に便秘を改善する方法はないか」と、考えました。
そして、25年にわたる気功研究の中で編み出したのが、今回ご紹介する『快便呼吸法』です。
私の教室では、「おじぎ腹圧呼吸法」といっています。
腹部のポイントを指先で押しながら呼吸をすることで、便意を促し、スムーズな排便が期待できます。
やり方を説明しましょう。
- ①まず、指先を当てる場所を決めます。へそから左右に、指の横幅3本分離れた場所がポイントです。 そこに、親指を除いた4本の指を当てます。
- ②5秒かけて鼻から大きく息を吸い、下腹を膨らませます。
- ③次に、15秒くらいかけてゆっくり口から息を吐きながら、お辞儀をするように状態を前に倒します。 このとき、指でお腹を押し込みます。鼻から息を吸いながら、元の姿勢に戻ります。 *①~③を1セットとして、3セット行ってください。
- ④①の状態から、口からゆっくり息を吐きながら、体を右にひねって、右斜め前にお辞儀をします。
- ⑤鼻から息を吸いながら、元の姿勢に戻ります。
- ⑥口からゆっくり息を吐きながら、今度は左右に体をひねって左斜め前にお辞儀をし、鼻から息を吸いながら、 元の姿勢に戻ります。 *④~⑥を1セットとして、2セット行ってください。
立ったまま行っても、椅子に腰かけて行っても、どちらでも結構です。 トイレの洋式便座で行うのもよいでしょう。 ①から⑥まで続けて行うのが理想的ですが、最初は、左右に体をひねる動作が難しいかもしれません。 ですから、慣れるまでは、まず深い呼吸をすることに重点を置き、①~③を丁寧に行いましょう。 それだけでも便通がスムーズになるはずです。①~③ができるようになったら、④~⑥を加えてください。
●便秘に効くツボを一度で刺激できる
この呼吸法は、お腹に指を当てて前屈するという動作も、快便効果を促します。
指を当てるへその両脇には「天枢」や「大巨」といった、便秘によく効くツボがあります。
正確な位置としては、天枢はへそから指3本分離れた両側、大巨は天枢から指3本分下にありますが、
指4本をへその両側に当てることで、これらのツボを一度で刺激することができます。
また、背中にも便秘に効くツボがあります。へその裏辺りにある「大腸愈」と「小腸愈」です。
状態を全屈させることで、これらのツボも刺激されるため、腸の動きが活性化して、便秘改善につながるのです。
腸の働きがよくなって、腸がキレイになると、便通以外にも心身の変化を実感できます。 その一つが、精神が安定し、ストレスが無くなるということです。 体と精神は、密接な関係にあります。精神的なストレスから病気になったり、下痢を起こしたりすることは、 皆さんも経験があるでしょう。これは逆のことも言えるのです。腸が元気になると、嫌なことがあっても、 ダメージの乗り越え方が上手になります。したがって、日頃から腸を健康にすることは、精神のバランスを保つために重要なのです。
また、快便呼吸法を行うときには、下腹を意識しながら行ってください。すると、「腹が据わる」という言葉があるように、
いろいろな感情が腹に下りてきて、精神が整います。
さらに、前屈することによって、背骨が動きます。背骨の運動は、血管や臓器、ホルモン分泌を支配する自律神経を整えるとされ、
この点でも心身の健康増進につながります。もちろん腸が健康になると、肌もきれいになります。
私の気功教室の生徒さんたちは、皆さん美肌が自慢で、いつもお互いに褒め合っているほどです。
腸の働きを高める快便呼吸を、ぜひお試しください。