快便術④「股関節回し」
1日7回宿便が出た!骨盤のゆがみを直す股関節回しで10kg痩せ、身長は3cm急伸。
■骨盤の矯正と同時に便秘の特効ツボも刺激
最近、骨盤や背骨が歪んでいる人が多く見受けられます。それは、姿勢が悪かったり、運動不足だったりするのが原因です。 それを放置していると、知らず知らずのうちに歪みが生じてくるのです。 骨盤や背骨の歪みは体に様々な悪影響をもたらします。例えば、骨盤が歪むと、内臓の位置が下がり、働きが悪くなるのです。 胃腸の調子も悪くなり、便秘や下痢などを起こしやすくなります。また、腰痛、肩や首のコリなども生じてくるのです。
骨盤や背骨の歪みの解消に効果的なのが、「仙腸関節」をほぐすことです。 仙腸関節は、骨盤を形成する仙骨と腸骨をつなぐ関節で、ここが硬くなると、歪みが起こりやすくなるのです。 そこで、仙腸関節をほぐし、骨盤を矯正するのが『股関節回し』です。 これを行うと、骨盤の歪みが矯正され、骨盤が本来あるべき正しい位置に戻ります。 それによって、内臓の下垂が解消されると、機能も向上するため、胃や腸が活発に働くようになるのです。 その結果、便秘の改善にも、絶大な効果をもたらします。 股関節回しをすると、便秘に効くツボも刺激できます。仙腸関節の近くには、「小腸愈」というツボがあります。 このツボは、便秘の特効ツボとして知られています。股関節回しをすることで、小腸愈を刺激できます。 そのため、長年便秘で苦しんできた人が、股関節回しを行うと、便がドッと出て、便秘が治ったというケースがとても多いのです。 例えば、60歳の女性は股関節回しを始めて2~3ヶ月が過ぎた頃、1日7回も縮便が出たそうです。 それまで、3~4日に1度くらいしか出なかった便が、それを機に毎日出るようになり、大変喜んだそうです。
小腸愈を刺激すると、全身の代謝もよくなるので、便秘のほかにも、腰痛、肩や肩甲骨のコリの解消、また、ダイエットにも 効果が期待できます。股関節回しを行うと、骨盤や背骨の歪みが取れるので、身長が数cm伸びる人が多いのも特徴です。 実際、身長を伸ばしたいという男性が骨盤回しを行ったところ、2~3cm持身長が伸びたそうです。 それと同時に、便通もよくなり、10kg以上痩せて、ズボンがゆるゆるになったのです。
●いつでもどこでもできるので便利
それでは、股関節回しのやり方をご説明します。
- ①うつ伏せになり、両足をまっすぐ伸ばします。左膝を曲げて足の裏を右足の太ももの内側につけます。 反対の足でも同様に行います。
- ②体の右側を下にして、両足をそろえて横になります。この時、膝をしっかり伸ばしましょう。 左腕は頭の下に枕のように当てます。上半身が不安定な人は、左手を床について体を支えましょう。
- ③膝が曲がらない程度に、左足を後方に持ち上げ伸ばします。 腹式呼吸をしながら、右回りに5回、左回りに5回ほど小さな円を描くように左足を回します。 ポイントは、なるべく床に近いところで行うこと。上手く円が描けない場合、足を上下に動かすだけでもOKです。 そしてもう一度①の動作をして右足も同様に行います。
- ④最後に、できればもう一度うつ伏せになり、足の長さを確認します。 左右の足の長さが違っていたら、短いほうの足をさらに何回か回してください。
①~④を毎日、朝晩1回ずつ行います。
ところで、便通改善に、もう一つお勧めのエクササイズがあります。
それが「直立式股関節回し」です。これは、寝て行う股関節回しとは違い、立ったまま行うため、どこでもできるので
とても便利です。では、そのやり方をご説明しましょう。
- ①背筋を伸ばして立ち、息を吸いながら右足を引き上げます。太腿が水平の高さになったら外側に開いてください。 このとき、ひざや足首の角度が90度になるように曲げます。
- ②息を吐きながら、足を前方に戻して下ろします。
左足も同様に行います。左右で1セットとして、左右交互に10セット行いましょう。 バランスがとりにくい場合は、壁や椅子の背などにつかまりながら、行っても結構です。 この直立式股関節回しも、仙腸関節を効果的に刺激するため、便秘の改善に役立ちます。 股関節回しと直立式股関節回しを両方行うと、さらに、効果が出やすくなります。 ただ、時間がないときには、どちらか片方をやるだけでもいいでしょう。 皆さんも、股関節回しを行って、便秘解消はもとより、体の不調の改善にお役立てください。