【質問】降圧薬を服薬中ですが、上の血圧が下がり過ぎます

降圧薬を服用して約1年半、上(収縮期血圧)は100~120mmHg、下(拡張期血圧)は70~80mmHgで落ち着いていますが、時々、上の血圧が80~90mmHgになります。 担当医に「血圧を一定に保つため、上が110mmHg以下の時は薬を飲まないように」と言われましたが、薬を飲んだりやめたりしても血管へのダメージはありませんか?
●70歳代・女性


【答】

低めの血圧にコントロールされていれば、薬を飲んだり止めたりすることによる血管へのダメージはありません。 血管へのダメージは、高い血圧が続くことによるものです。 ただし、血圧が低すぎると脳や心臓、腎臓などへの血流を十分に保てないことがあるため、注意が必要です。 担当医が「血圧が低いときは薬を飲まないように」と指導されているのはこのためです。 どの程度の値で低すぎると判断するのかは、その人の動脈硬化の程度や心臓の働きなどで異なるので、一概には言えません。 ご質問者は、上の血圧が100~120mmHgで安定しているとありますが、110mmHg以下で薬を飲まないようにと指導されていますので、 全体にもう少し高いレベルの血圧に保った方がよいと考えられます。 この場合、日によって薬を飲んだり止めたりするより、薬の量を減らす対応をするのが一般的です。

上の血圧が80~90mmHgに下がるということですが、これは明らかに低過ぎる値です。 測定した血圧値と脈拍数を記録して担当医に見てもらいましょう。 ふらつき、動悸、調子が悪いなどの症状があればそれも記録してください。 「脱水」のように体調が悪いときに血圧が低いのであれば、担当医に指示されている通り、その時に血圧の薬を止めることは必要です。 また、血圧が低くなる原因として不整脈が考えられる場合は、 24時間にわたって心電図を記録する検査をします。不整脈の種類によっては血圧とは別の治療が必要です。

薬を間違って多く飲んだり、続けて2回飲んだりしたときに血圧が下がり過ぎることもあります。 次の診察日の前に薬が足りなくなる人はこの可能性が高いです。 また、家庭血圧が正しく測れているかどうかもポイントです。 受診時に家庭用血圧計を持っていき、 ご自身の測定方法や血圧計の正確性を担当医にチェックしてもらうことをお勧めします。 24時間にわたって血圧を30分~1時間ごとに測定する検査もあります。

(この答えは、2019年7月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)