【質問】パーキンソン病でどうなったら薬物療法を始める?我慢できるなら遅らせてもよい?

【答】

治療の中心となるL-ドパ製剤は、以前には、早くから使うと早く効かなくなるといわれ、 使用開始はなるべく遅らせようという考え方が主流でした。 しかし、近年、治療の開始を遅らせることにはメリットがないと考えられるようになり、薬の使い方は大きく変わってきました。 最新の考え方では、早期に診断して、診断がついたらすぐに薬を使い始めるのが基本です。 我慢して治療を先延ばしにする必要はありません。 パーキンソン病の場合、不足するドーパミンを補充するL-ドパ製剤は必ず効果があります。 ただ、効いている時間が短くなったりするので、それを補うさまざまな工夫が必要になるのです。

(この答えは、2017年7月現在のものです。医学は日々進歩しているので、後日変わることもあります。)