【質問】パーキンソン病の治療でどうなったら手術が必要?手術すれば薬はいらなくなる?
【答】
以前は”最後の手段”と考えられていた手術も、近年は遅くなり過ぎないほうが長く効果が得られるといわれ、
通常の薬物療法でウェアリングオフやジスキネジアが抑えられない場合には、脳深部刺激療法が検討されるようになっています。
手術後も薬がいらなくなるわけではありませんが、量は減らせます。特に若い患者さんにはメリットが大きいでしょう。
一方、認知機能の低下がある人では脳に刺激を加えると悪化させる恐れがあり、高齢者の場合は慎重に考える必要があります。
今後は経腸用液による治療を検討するケースが多くなるでしょう。
ただし、こちらは使う薬の総量がむしろ多くなります。
(この答えは、2017年7月現在のものです。医学は日々進歩しているので、後日変わることもあります。)