【質問】L-ドパとドーパミンアゴニストはどう使分けられる?
【答】
L-ドパ製剤は効果が高いものの、長期間使うことによって出てくる問題があるため、患者さんの年齢や症状、生活への支障などを考え併せて選択されます。 ウェアリングオフやジスネキアなどの副作用は若い人に出やすく、高齢者の方が出にくいことが知られています。 そのため、治療を始めるとき、高齢の患者さんでは一般にL-ドパ製剤から使ってよいと考えられますが、 40~50歳代で発症した人では、通常、ドーパミンアゴニストを先に使います。 ただし、ドーパミンアゴニストも「賭け事に熱中する」などといった問題が出ることがあります。 最近では、早期には先にMAO-B阻害薬を使うという選択肢もあります。 また、仕事などをする上で必要な人は、L-ドパ製剤を使ってもよいと考えられるようになっています。
(この答えは、2017年7月現在のものです。医学は日々進歩しているので、後日変わることもあります。)