【答】

夜間頻尿は、慢性的な睡眠不足を引き起こすため、 日中の眠気や疲労感など、日常生活に大きな影響を及ぼします。 夜間頻尿の原因は大きく分けて３つあります。まず１つ目として、夜間の尿量が増える「夜間多尿」が考えられます。 ２つ目は尿を溜める「膀胱が小さくなっている」ことで、３つ目は「睡眠障害」です。 原因を突き止めるためにぜひやってほしいのが、「排尿日誌」を付けることです（下図参照）。 古くなった計量カップなどを使って、排尿時に尿量を量り、時刻と尿量を記録していきます。 適当な計量カップがなければ、ペットボトルの上半分を切り取ったものに自分でメモリを付けて利用しても構いません。 50mLごとの目盛りでよいでしょう。あまり難しく考えずに気楽に取り組んでください。 基本的には３日間の連続した計量が望ましいのですが、２日間付けるだけでも、おおよその排尿パターンが明らかになります。 排尿日記を付けることで、次のようなことがわかります。 夜間の尿量が１日の尿量全体の33%以上だったら、夜間多尿と判定します。 １回の尿量が200mL以下と少なく、しかも夜間頻尿だけでなく日中の頻尿もある場合には、膀胱が小さくなって、尿を十分に溜められなくなっていると考えられます。 夜間多尿がないにもかかわらず、夜間だけ頻尿になっている場合には、睡眠障害が疑われます。

（この答えは、2020年3月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。）