【質問】
頻尿で時々漏れてしまうこともあります。よい治療法はないですか?
●52歳・女性
【答】
これは「過活動膀胱」という状態です。 加齢などによって膀胱の筋肉組織が硬くなってくると、膀胱が十分に広がらなくなり、溜められる尿の量が少なくなります。 その結果、頻尿になってしまうのです。 また、膀胱に尿が溜まると、その信号が脳に伝わり、脳からの指令で排尿を開始します。 その連携がうまくいかなくなると、膀胱が勝手に収縮し、尿が漏れてしまうことがあるのです。 治療は基本的に薬物療法で、「抗コリン薬」と「β3作動薬」が使われます。 抗コリン薬には膀胱の過剰な収縮を抑える作用があり、β3作動薬には膀胱の筋肉を暖めて溜められる尿の量を増やす作用があります。
(この答えは、2020年3月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)