■以前に高血圧から心筋梗塞を発症しました。再発が心配ですが、予防法はありますか?

【答】

厚労省が発表した統計によれば、心筋梗塞の発症後、1年以内に17.4%の人が再発しています。 また、狭心症や不整脈がある場合は、2ヶ月以内の再発率が非常に高いため、胸痛や発熱があったり脈が飛んだりすることがあれば、すぐ病院で調べましょう。 血圧が高い人は、医師の指示に従って降圧薬などの治療を続けるとともに、 日々の血圧を記録して、微妙な血圧の変化も見逃さないようにしてください。 ただし、高血圧は心筋梗塞を起こす主原因といえるものの、降圧薬さえ服用していれば心筋梗塞が予防できるわけではありません。 心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化を進行させて、血栓を詰まらせる危険要因は、高血圧のほかにも数多くあります。 例えば、肥満・高血糖・脂質異常症、それに喫煙・飲酒・過剰なストレスなども心筋梗塞を引き起こす重大原因です。 従って、心筋梗塞の発症後は、食事療法で体重を減らす、禁煙する、飲酒を控える、仕事などで無理をしない、睡眠を十分に取る、 といったように生活の管理を徹底させましょう。 なお運動療法を行う場合、運動の種類によっては心臓に負担をかけて心筋梗塞が再発するケースもあるので、 必ず医師に相談してから運動療法を始めてください。