■高血圧に慢性腎炎が伴い、クレアチニン値も3mgを超えており不安です。どうすればいいでしょうか?

【答】

腰のやや上に左右一対ずつある腎臓は、太い血管から糸球体と呼ばれる毛細血管まで、さまざまな血管が集まってできた臓器です。 そのため、高血圧になると腎臓の血管にも動脈硬化が生じて、その働きが低下します。 このような状態になると。心臓腎臓から血管を収縮させるホルモンが分泌されたり、血液などの体液が増加したりして高血圧はさらに悪化してしまうのです。 高血圧と動脈硬化症は合併しやすく、お互いの病気を進行させるので、降圧治療と共に腎硬化症の治療も早急に開始する泌余があります。

また、クレアチニン値が3mgを超えているなら、腎臓の機能が著しく低下した状態の腎不全です。 腎不全が進行すると人工透析が必要になるばかりか、尿毒症によって死亡する確率も高くなります。 さらに、腎不全は、慢性糸球体腎炎・腎硬化症・多発性嚢胞腎などさまざまな病気が原因になり、 病気の種類ごとに治療薬や食事療法も違います。 高血圧と並行して腎臓の治療を行う場合、降圧薬と腎臓病の治療薬の使い分けや食事療法を適切に行わないと、 薬の副作用が強く出たり症状が悪化したりすることも少なくありません。 治療効果が現れない場合は、腎臓内科などの専門科を受診し、腎臓病の総合的な治療か必要がと思われます。