高血糖対策・糖尿病予防に「亜鉛を補う」体験談1
■体験談①
埼玉県 野村孝則さん(仮名・自営業)
●血糖値のコントロールは難しかった
私の糖尿病歴は長く、かれこれ20年になります。最初に糖尿病が指摘されたのは、全く偶然からでした。 32歳の時、首を痛めて病院に行きました。その時、上半身裸になった私を見て、医師がちょっと待ってください、と言い出しました。 その少し前に体中がかゆくて、かきむしった跡が背中に残っていたからです。 医師の勧めに従ってブドウ糖負荷試験を受けたところ、糖尿病と診断されました。 当時は、まさか自分が糖尿病だとは思ってもいませんでした。 ですが、私の父も糖尿病でしたから、遅かれ早かれ糖尿病になっていたのかもしれません。
病院で食事指導を受けましたが、なかなか食欲を抑えられず、血糖値は300mg/dlくらい(正常値は110mg/dl未満)まで上がり、 入院して血糖値を下げました。 それからは、飲み薬、食事療法、運動療法でコントロールしていましたが、8年前に心筋梗塞で死の寸前までいきました。 これを機会に1日4箱吸っていたタバコはやめたのです。しかし、血糖値のコントロールは難しく、 3年前から血糖値を下げるインスリン注射を打ち始めました。その後、血糖値は徐々に下がりにくくなり、 インスリンを打っても、朝食前の血糖値は200mg/dlより下がりませんでした。
私の状態を心配して、薬剤師の笠原友子先生がいろいろアドバイスしてくれました。 亜鉛という栄養素を摂ることを勧められ、亜鉛が糖尿病にはよいという話も聞きましたが、初めはなかなか信じられませんでした。 そんな私の気持ちを変える出来事がありました。子供ができなかった娘が、亜鉛の健康食品(牡蠣肉エキス)を摂るようになってから、 半年後に妊娠したのです。これは本当に効くのかもしれないと思い、一昨年の2月から私も飲み始めました。 インスリンを打っている私は、笠原先生の指導の下、量を調整して摂取しています。
●持続力や忍耐力が付き、体も軽くなった
私は医師から減量を勧められ、以前から食事療法を続けています。 揚げ物は極力避け、ご飯も軽く1杯。カロリーにも気を付けていました。 ところが、インスリンを打ち始めてから急に太りだし、72kgだった体重が80kgに増えたのです。 そこで、笠原先生が勧めるように亜鉛を摂取して、おかずを先に食べ、なるべくゆっくり噛むようにしました。 それまでは、まずごはんから食べ、しかも早食いでした。 そのようにしてから、ヘモグロビンA1cは2ヶ月で9.1%から7.3%に下がりました。体重が1年で5kgも減ったのです。
それから半年後、今年の7月にはまだ7.2%あったヘモグロビンA1cが、8月には6.6%に下がりました。 朝食の前の血糖値も、今は100mg/dl以下です。 体重もさらに減って、72kgに戻り、合計で8kg痩せました。 むくみが取れて顔のラインもスッキリしたのです。思えば一番ひどいときはヘモグロビンA1cが10%以上あり、 ケガをすると傷口が治らなくて困りました。今はそんなこともく、体がとても楽です。 以前はちょっと動かないでいると血がが濁ってくるような嫌な感じがありましたが、現在はそんなこともなく、 持続力や忍耐力が付きました。体も軽くなって、ゴルフも楽しみながら回れるようになりました。
■感想
●血糖値が低下し、肝臓の働きも改善
薬剤師 笠原友子
糖尿病歴30年の野村さん、亜鉛の摂取で血糖値を低くコントロールでき、むくみも改善しました。 おそらく肝臓の働きがよくなり、血液中のアルブミンの量も増えたのでしょう。 アルブミンには、代謝を高めたり、むくみを取ったりする働きがあります。 体重が減ると、体の動きもよくなり血液循環も改善します。 以前と比べて足取りが断然軽くなっていますから、運動量も自然と増えているようです。