『肩甲骨周辺刺激「10秒のびーる」』ダイエット

太りやすい人は、何と肩甲骨周辺を刺激すればヤセ体質に一変し、特効法は『10秒のびーる』。


■その他の方法

以下の文章は某クリニック院長が健康雑誌に寄稿したものです。

●背中や肩の筋肉強化で、脂肪がどんどん燃える

太っている人が、脂肪をどんどん燃やせる体質、すなわちヤセ体質に変わるには、適度な運動が欠かせません。 中でもお勧めなのが「10秒のびーる」です。10秒のびーるは、手ぬぐいやタオルの両端を両手で握って引っ張り、 そのまま両腕を真上や前方へ動かして、背中を伸ばす運動。室内で行えるため天候を気にする必要がなく、 誰でも簡単にできるのが利点です。では、10秒のびーるを行うと、なぜヤセ体質になれるのでしょうか。

第一の理由は、筋肉量の増強に結びつくことです。10秒のびーるは、上半身(主に背骨や肩甲骨周辺、首の後ろ、わきの下、胸など) の筋肉を効率よく鍛えて、増やす効果があります。脂肪を燃やす筋肉の量が増えれば、その分だけ痩せやすくなり、 太りにくくもなるというわけです。第二の理由は、背中や肩甲骨周辺の筋肉を動かすことによって、その周辺にある 「褐色脂肪細胞」という特殊な脂肪細胞を、効率よく刺激できることです。 そもそも、脂肪細胞とは、白色脂肪細胞と褐色脂肪脂肪の2種類に分かれます。体内に多いのは白色脂肪細胞で、 主に脂肪を溜めこむ性質があります。もう一つの褐色脂肪細胞には、白色脂肪細胞に蓄えられた脂肪を分解、燃焼して、 エネルギーに変える働きがあります。つまり、褐色脂肪細胞が刺激されると脂肪がどんどん燃えるため、 ヤセ体質になると考えられるのです。


●左右の肩甲骨を意識して動かそう

第三の理由は、10秒のびーるでゆっくりと筋肉を動かすことにより、成長ホルモンの分泌が促されることにあります。 成長ホルモンは、体内に蓄積された脂肪を、脂肪酸やグリセロール(アルコールの一種)に分解する働きを担っているのです。 普通の運動で筋肉を動かすと、アドレナリンというホルモンが分泌されて脂肪を分解します。 しかし、ゆっくりとした運動で分泌される成長ホルモンの脂肪分解力は、アドレナリンよりもはるかに強いと考えられています。 10秒のびーるのコツは、一つ一つの動作で左右の肩甲骨を意識して動かすことです。 例えば、腕を真上に伸ばすときは肩甲骨を一緒に引き上げるように意識します。 また、腕を前に伸ばすときは、左右の肩甲骨を離す感じで、外側に開くように意識してください。 そうすれば、10秒のびーるの効果を最大限に引き出すことができるでしょう。 実際に、10秒のびーるを積極的に行った結果、わずか半月程度で数kg痩せた人は少なくありません。 ヤセ体質になりたい人は、下図で紹介するやり方を覚えて、ぜひ試してみてください。