B型ウイルス性肝炎(血液DS)の郵送検査・郵送検診

B型肝炎ウイルスのキャリアは特定の国に多く分布しています。 B型肝炎におけるウイルスキャリアは全世界で約2億人です。 そのうちの約4分の3にあたる人々は、アジア、アフリカ、太平洋の諸国に居住していて、それぞれの国の人口の5~12%を占めています。

日本では、以前より、B型肝炎に対する取り組みが行われてきました。 わが国においては、人口の1.5%がキャリアであると言われており、若年者には少ないという傾向があります。 特に、1986年から開始された旧厚生省B型肝炎母子感染防止事業以降では、 年間に、300人程度が、感染後キャリア化するという経過をたどるに過ぎない、というところまできています。


■B型ウイルス性肝炎

わが国のB型肝炎ウイルスによる急性肝炎は、年間数万人規模のものとなっています。 これまで、B型肝炎の感染経路は、血液を介するものが主体でした。 つまり、このウイルスの感染モデルは、母子の産道感染、注射の回し打ち、医療事故、不適切な医療系器具の取扱いなどでした。 ところが、以前多かった母子感染は、予防事業の為にほとんど見られなくなりました。 また、医療事故、回し打ち、感染性血液製剤、不衛生な医療系器具も減少してきました。
となれば、現在の日本におけるB型肝炎ウイルスの感染経路は、多くの場合、性感染によるものであると推定できます。 つまり、成人が罹患する場合、性感染後の急性肝炎という形態での発症となります。 また、その潜伏期間は、1?6ヶ月(平均2?3ヶ月)と言われています。