フラボノイド
■フラボノイドとは?
【ウィキペディアより】
フラボノイド (flavonoid) は天然に存在する有機化合物群で、クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称です。
いわゆるポリフェノールと呼ばれる、より大きな化合物グループの代表例です。
その中にアントシアニン、カテキンやフラバンを含む広い概念で、付着する糖のバリエーションを考慮すると7,000以上の構造が知られています。
フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられます。また花の色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもあります。
血管透過性抑制作用が見出されたことからビタミンとして提唱され、フラボノイドのうちクエルセチン、ヘスペリジンなどを併せてビタミンPと呼ばれたことがりました。
しかし、欠乏症がないため、これらはビタミンではないことが明らかにされました。日本ビタミン学会はフラボノイドをビタミン様物質として規定しています。
シキミ酸経路でできるフェニルアラニンの脱アミノで生成するクマル酸が補酵素Aと結合してクマル酸CoA(4-クマロイルCoA)ができます。
次に酢酸マロン酸経路のマロニルCoA、3分子がそれと反応してカルコンが生成します。カルコンからフラバノンを経てジヒドロフラボノールが生成し、
ジヒドロフラボノールからフラボノール、アントシアニ(ジ)ンやプロアントシアニジン(タンニン)が誘導されます。
フラボノイドを豊富に含有する食品を食べることにより、黄斑変性症 (視力喪失型)を発症する機会を60%減らすことができます。
「少なくとも毎日オレンジを一つ食べる人々は、オレンジを食べない人に比べて黄斑変性を発症するリスクが低いことがわかった」
とオーストラリアのシドニー大学の研究者は言っています。
■フラボノイド類の種類
●フラボノイド
- アントシアニジン
- アントシアニン(アントシアニジン配糖体)
- フラバノン
- ナリンゲニン
- フラバン
- フラボン
- フラボノール
- ケルセチン(代表的なフラボノール)
●イソフラボノイド
- イソフラボン
- イソフラバン
- イソフラバンジオール
- ネオフラボノイド
- ビフラボノイド
- オーロン
●フラボノイド類の修飾
- フラボノイド (アグリコン)
- フラボノイド配糖体
- プレニル化フラボノイド
- O-メチル化フラボノイド
■フラボノイドを豊富に含んでいるとされる食品
- チョコレート
- ココア
- 緑茶
- 紅茶 (ほとんどが酸化されてテアルビジン等に変化)
- ワイン
- ジャバラ
- 蜂蜜
- オレンジ
- 蕎麦