歯周病予防に『ビタミンC』
「歯周病」の予防・改善には、「ビタミンC」が大変効果的です。 歯周病菌によって歯茎に炎症が起こると、歯茎を作っているコラーゲン繊維もどんどん破壊されていきます。 ビタミンCにはコラーゲンの生成を促す作用があるため、たくさん摂取すれば、 破壊されたコラーゲンが修復され、歯茎の健康を取り戻すことができるのです。 実際、ビタミンCは、歯を若返らせ、歯周病も大幅に減ることが、日米の調査で確認されています。
■歯周病予防に「ビタミンC」
コラーゲンの生成を促し、歯周病を撃退する
中高年になると、歯茎が赤くなる、歯茎から出血する、口臭がする、歯がグラつく、歯が抜けるといった 「歯周病」の症状を訴える人が増えてきます。 その原因は、歯に残った歯垢や歯石に繁殖した「歯周病菌」です。 歯周病菌は、歯茎に炎症を引き起こし、やがて歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間を作ります。 軽症のうちは、歯垢や歯石の除去や正しいブラッシングで改善できますが、 重症化すると、歯周ポケットがさらに深くなり、歯を支えている骨にまで影響が及ぶこともあります。
この歯周病の予防・改善には、『ビタミンC』が大変効果的です。 歯周病菌によって歯茎に炎症が起こると、歯茎を作っているコラーゲン繊維もどんどん破壊されていきます。 ビタミンCにはコラーゲンの生成を促す作用があるため、たくさん摂取すれば、破壊されたコラーゲンが修復され、 歯茎の健康を取り戻すことができるのです。 そのことを裏付けるイギリスの大規模調査を紹介しましょう。
調査は、20歳以上の10,480人を対象にしたもので、抗酸化物質の血中濃度と歯周病の発生度との関係を調べたものでした。 調査の結果、抗酸化物質の血中濃度が高い人ほど歯周病になりにくく、とりわけビタミンCの歯周病予防効果が 大きいことがわかりました。具体的にいうと、ビタミンCの血中濃度が最も高いグループ(中央値:1.2mg/dl以上)は、 最も低いグループ(中央値:0.15mg/dl以上)に比べ、重症の歯周病と診断される人が47%も少なかったのです。 つまり、ビタミンCをたっぷり摂っている人ほど、歯周病になりにくいということです。