「高齢者の鬱病(うつ病)」と病気

脳の血管が障害されて起こる「脳卒中」には、 脳の血管が破れる「脳出血」、脳の血管が詰まる「脳梗塞」などがあります。 高齢者に多い病気で、発症後に「鬱病」を起こすケースがよくみられます。 また、「無症候性脳梗塞」によって起こることも多いようです。

【関連項目】:『脳卒中発症後の鬱病』


●無症候性脳梗塞によって起こる鬱病(うつ病)

鬱病(うつ病)の高齢者の脳の画像検査をすると「無症候性脳梗塞」が見つかる例が多くなっています。 脳梗塞は、動脈硬化で狭くなった血管が詰まることなどで起こります。ただ、梗塞の大きさや 起きた部位によっては、症状が現れないことも多いのです。こうした症状のない潜在性の脳梗塞が、「無症候性脳梗塞」です。 通常、動脈硬化は加齢に伴って進行するため、高齢になると、 知らないうちに無症候性脳梗塞が起こっていることも少なくありません。 こうした脳梗塞も、高齢者の鬱病(うつ病)に関係していると考えられています。