スマートフォンの使い過ぎによる肩こり

スマートフォンの使い過ぎが原因で肩こりを起こすことがあります。 早めの対処で悪化させないことが大切です。


■スマホ姿勢による肩の障害

スマートフォン(スマホ)の小さな文字や画像を見続けていると、猫背になったり、両肩が内側に丸まったスマホ姿勢(スマホ巻き肩)になりやすくなり、 肩だけでなく体全体にとってよくありません。スマホ姿勢では、頭と肩、腕が体の前側に突き出し、手の甲が前を向いた状態になり、体の重心が前側に位置し、 肩甲骨が外側に移動します。この姿勢では、重さがそれぞれ5kg前後ある頭や腕を引き上げたり、肩甲骨を引き戻すために、肩周辺の筋肉に負担がかかり続け、 慢性的な肩こりが起こりやすくなります。また、猫背になって骨盤が後ろに傾き、膝が曲がって、背中や太ももの前側の筋肉に負荷がかかり、 腰や膝に疲労や痛みを生じます。さらに、目の疲れが肩こりの原因になることもあります。 腕を体の前方に上げていき、真上(180度)まで上がらない場合や、上がるものの途中から肩の動きが ”つっかえる”ような感じがする場合は、 スマホ姿勢が肩関節の動きに影響している可能性があります。 スマホ姿勢を続けることによって、頑固な肩こりや体のだるさなどの症状を招きやすくなります。 また、目にも影響を及ぼし、極端な視力低下や、ドライアイなどを引き起こす場合もあります。 そのほか、歩きながらスマホを操作していて思わぬ事故に遭遇したり、運転中にスマホを操作して重大な事故に繋がるなどの危険もあります。、
自分でできる対策としては、スマホの使用時間を減らす、操作を途中で中止して体を動かすなど、長時間の使用を避けることです。 スマホをよく使用したり、肩こりなどの症状がある場合は、体操がお勧めです。