バナナ【高血圧対策に】

バナナ』は、減量や血液浄化・免疫力強化に鋭く効く若返り栄養の宝庫で常食すれば万病が退くといわれ、 朝バナナはメタボリックシンドローム、高血圧、不眠も退ける最強の効力アップ法です。 バナナは抗酸化力が強力な白い筋ごと朝食べるのがベストで、 バナナの健康効果をさらに高めるには、症状別に食べ方を変えることが有効です。


■元気の源「バナナ」

長時間にわたって、脳が元気よく働く

かつて、小学生が遠足に行くとき、おやつの値段の上限が決められていたため、教師に対して 「バナナはおやつに入りますか」などと本気で聞く子供たちがいました。 これは、バナナの美味しさを示す、うってつけのエピソードです。 こうした美味しいバナナが、最近は健康づくりや美容のためによく食べられるようになってきました。 では、バナナには、どのような栄養が多く含まれているのでしょうか。


■バナナに含まれている栄養成分

まず、バナナには脳のエネルギー源になるブドウ糖や、果糖、ショ糖など、多くの糖が含まれています。 バナナを食べると、すぐにブドウ糖が脳に届き、エネルギーとして使われた後、 果糖やショ糖がゆっくりとブドウ糖に分解され、脳のエネルギー源になります。 つまり、バナナを食べるだけで、長時間にわたり脳が元気よく働くわけです。 また、脳が余計な糖を欲しがらなくなるため、空腹感を感じなくなるというメリットもあります。 なお、バナナの糖には、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖も含まれています。 腸内の善玉菌が増えれば、腸の蠕動運動(内容物を先に送る運動)なども活気付き、便秘が解消されます。 また、腸の善玉菌が多いと、体を病気から守る免疫力が高まることも明らかになっています。

●バナナのカリウムが体内のナトリウムを排泄

そして、バナナには高血圧に効く「カリウム」も豊富に含まれています。 元来、高血圧は塩分(ナトリウム)の摂りすぎが原因で起こるとされます。 ナトリウムを摂り過ぎると、私たちの細胞の外側を流れる血漿(血液の大半を占める液体成分)や リンパ液(無色透明の液体)などにナトリウムが増え、細胞内の水分が細胞外に出てしまいます(浸透圧の乱れ)。 すると、血液量が増えて血流が悪化し、結果として高血圧を招くというわけです (ナトリウムが、血管を収縮させることも原因になる)。

こうしたナトリウムに対して、細胞内外の水分のバランスを保ち、細胞内の水分を保持するのがカリウムです。 このため、カリウムをしっかり補給することで、細胞内外の水分の行き来が正常になります。 また、それと共にカリウムには過剰なナトリウムを排泄するという働きもあることから、 カリウムをたっぷり含むバナナは高血圧解消にすごく効くのです。 ちなみに、バナナにはナトリウムがほぼ完全にといってもいい過ぎではないくらい、含まれていません。

また、バナナには、脂肪を分解する酵素の原料になって、基礎代謝を高め肥満を防ぐ「マグネシウム」 が多く含まれています。バナナのマグネシウム量は、野菜や果物の中でもトップクラスです。

●果物の中でもポリフェノールが最も多い

それから、たんぱく質を構成している「アミノ酸」がバナナには豊富です。 たとえば、脳の神経伝達物質の一種で、神経の興奮を抑えるセロトニンの原材料になる 「トリプトファン」や、食欲を抑える働きがある「ヒスチジン」といったアミノ酸が豊富です。 さらに、バナナは果物の中で「ポリフェノール」が最も多いことがわかっています。 ポリフェノールとは、光合成などによってできる植物の成分で、体のサビを落とす抗酸化力の強いことが一般的に知られています。 実際に、バナナの抗酸化力は、食品の中でも特に強力だということがわかっています。 他にも、バナナには腸の蠕動運動を活気付けたり、満腹感をもたらしたりする「不溶性食物繊維」や 糖や脂肪の燃焼を助ける「ビタミンB1・B2」「酵素」などが含まれています。