緑茶の薬効を高める『緑茶の飲み方』
『緑茶』の薬効を得るには1日5杯以上飲めばよく、茶葉を粉末にした粉茶なら1日3杯でも十分です。
■緑茶の飲み方
緑茶の茶葉を粉末にして作る粉茶
緑茶にはさまざまな薬効がありますが、実際にそれらの薬効を最大限に得るためには、具体的にどのようにして
どのくらい飲むのがいいのでしょうか。
まず、1日に飲むべき緑茶の目安量についてですが、これだけ飲めば必ず薬効が得られる、という量はわかっていません。
ただ、これまで行われてきたいくつもの疫学調査の結果から推測すると、ふつうの濃さの緑茶を1日に湯飲みで
5~7杯飲めば、多くの病気を予防する効果が得られると考えられます。
しかし、毎日5~7杯の緑茶を飲むのは大変だ、面倒くさい、と考える人がいるかもしれません。
そこでお勧めしたいのが、緑茶の茶葉を粉末にして作る「粉茶」を利用する方法です。
●粉茶
粉茶ならβ-カロテンやビタミンEも補える
ふつうに緑茶を煎じて入れた場合、カテキンやカフェイン、ビタミンC、テアニンなどの水溶性の成分は摂れますが、 β-カロテンやビタミンEなどの脂溶性成分のほか、食物繊維、たんぱく質など、ほとんど茶殻に残ってしまう成分は 摂ることができません。その点、粉茶を湯に溶く飲み方なら、緑茶に含まれる有効成分を余すことなくすべて 摂取できるので、さらに大きな薬効が期待できるだけでなく、1日に飲むべき緑茶の量を減らせるという利点もあるのです。 粉茶は、緑茶の茶葉をすり鉢やミルサー(粉砕器)で細かく砕き、小さじ半分(0.8g)程度に、70~80℃の湯を 湯のみ1杯分加えれば、簡単に作れます。1日にとりたいカテキンの量は250~300mgです。 粉茶には1杯当たり約130mgのカテキンが含まれているので、1日で2~3杯飲めば十分に効果が期待できるでしょう。 ちなみに、熱い飲み物を冷まさずに飲むと、食道や胃の粘膜を傷つけ、食道癌や胃癌を招きやすくなることが 多くの研究でわかっています。緑茶を飲むときは、熱いうちに無理して飲むのではなく、ある程度冷ましてから飲むようにしてください。