高LDLコレステロール・高中性脂肪対策に『干しシイタケ』
血中の悪玉コレステロールを排出して腸内環境も整える!日本の伝統食材『干しシイタケ』
■食物繊維は生のシイタケの10倍!
干しシイタケを戻し汁まで丸ごと使った味噌汁で、悪玉コレステロールを見事に下げられた方がいると聞きました。 私たち日本人は、美味しくて保存がきき、さらに栄養価の高い食材として、干しシイタケを古くから重用しています。 シイタケはもともと栄養価が高く、常食することでさまざまな健康効果を得られる食材として知られています。 そんなシイタケの成分が、乾燥によって干しシイタケになることで濃縮、増強されるのです。 コレステロールや中性脂肪の増加は、糖尿病などと同様、生活習慣病の一つ。 干しシイタケは生活習慣病の改善に効果を発揮する、「エリタデニン」という成分を豊富に含んでいます。 エリタデニンは血中コレステロールの排泄や血圧の調整などの作用を持つ、血液をきれいにしてくれる成分、 キノコの中でも、シイタケとマッシュルームにしか含まれません。 特にシイタケには、マッシュルームの約100倍にもなるエリタデニンを持つため、効率よくエリタデニンを摂取する場合は、 さらに濃縮が進んだ干しシイタケを召し上がるのが持ってこいといえます。
もう一つ、干しシイタケがコレステロールや中性脂肪の改善に有効なのは、生シイタケの約10倍にも増加した食物繊維が 含まれているためです。コレステロールや中性脂肪を減らすためには血液をきれいにするのと同時に、 体内への吸収を抑える必要があります。多過ぎてはいけないコレステロールですが、 腸内で消化を促進させる胆汁酸を作るのに必要な物質でもあります。 食物繊維は胆汁酸を吸着して体外へ排出するため、腸管循環と呼ばれる胆汁酸の再吸収を適度に抑制。 そのため血中の余分なコレステロールや脂質が減っていくというわけです。
●戻し汁まで飲める味噌汁は合理的!
干しシイタケはこれらの働き以外にも、私たちの健康増進に役立つ成分を含んでいます。 βグルカンの一種である「レンチナン」を豊富に含むため、免疫力のアップに有効。 医薬品の原材料として期待されているほどの栄養成分です。 さらに、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが生シイタケの約9倍含まれており、女性に多い骨粗しょう症の予防にも効果的。 日光に当てるとビタミンDに変化するエルゴステロールという成分も豊富に含有するため、 使用する前にもう一度天日に当てることで、ビタミンDを効率よく摂取できます。 加えて、亜鉛や鉄といった必須ミネラル、ビタミンB1といった栄養素が含まれていることも見逃せません。 毎日飲める味噌汁のような料理で、干しシイタケを活用するのは理想的。 干しシイタケの栄養成分が染み出た戻し汁をダシに使うのも、簡単に栄養が摂取できる好アイデアです。 大豆(味噌)にもコレステロールと中性脂肪の改善効果があるため、理に適った食べ方であると言えるでしょう。