肺高血圧症
■症状と特徴
動作時の息切れや呼吸困難が起こり、胸の痛み、疲労感、動悸やめまい、失神を伴うことがあります。 進行すると、右心不全を起こします。
■原因
血管壁が厚くなって血管の内腔が狭くなったり、血栓により血流に抵抗が生まれることで、肺動脈圧が上昇します。 慢性血栓塞栓性肺高血圧症と肺動脈性肺高血圧症は、厚生労働省による指定難病で、治療費の一部が助成されます。
■治療
治療法は確立されていませんが、血管拡張薬のプロスタグランジンL2を、ポンプで持続的に静脈内に送り込む治療や、エンドセリン阻害薬が使用されます。 また、心臓の右心不全を起こしている場合には、利尿薬や強心薬が使用されます。 治療効果が期待できない場合、肺移植もしくは心臓と肺の同時移植が最終手段となっています。
(上記内容は2021年現在のものです)