安眠・快眠サプリメント『グリシン』

加齢や生活習慣、ストレスなどで調節機能がうまく働かなくなり睡眠に問題が生じている場合に、 『グリシン』を就寝前に摂取することで、良質な睡眠が回復することが明らかになりました。


■「グリシン」とは?

睡眠を促す効果があるアミノ酸

「安眠・快眠」は私達を休息させ、食・運動と並び健康のために大切な役割を担っているのですが、 ストレス社会といわれる現代日本では、寝つきの悪さに悩んだり、熟睡できなかったりする人が大勢います。 そうした中、日本睡眠学会で 『グリシン』 というアミノ酸に、睡眠を促す効果があることが発表され、 それにより、グリシンは「安眠・快眠」をサポートする成分として研究者の間で注目を集めています。

グリシンは、アミノ酸の一種ですが、アミノ酸は、私たちの体の約20%を構成する重要な栄養素です。 アミノ酸には、体内で合成できないため食べ物で摂取しなければならない「必須アミノ酸」と、 体内で合成される「非必須アミノ酸」とがあります。 グリシンは、最も簡単な構造の非必須アミノ酸で、動物性たんぱく質、特にゼラチンなどに多く含まれ、 生合成・物質代謝系で重要な役割を果たします。 グリシンは、甘味があり、水に溶けやすい白色の結晶で、体のあらゆる箇所に存在しています。 また、グリシンは、コラーゲンの弾力性を保つのに重要な働きがあるため、化粧品として美肌効果が期待でき、 さらに、抗菌・酸化防止、キレート作用、緩衝作用などがあるため、食品添加物としても使用されています。

成人の眠りは乳幼児、動物などのように短い眠りを終日繰り返すのではなく、 生活リズムと同調して夜間にまとまって起こります。 このような睡眠パターンを作り上げるためには様々な調節物質が関与していることが想定されており、 最近の研究結果では、アミノ酸のひとつであるグリシンが、睡眠の調節機構の有力な因子として 働いている可能性が指摘されています。 そしてさまざまな研究によって、加齢や生活習慣、ストレスなどで調節機能がうまく働かなくなり、 睡眠に問題が生じている場合に、グリシンを就寝前に摂取することで、 良質な睡眠が回復することが明らかになりつつあります。


●グリシンの安眠快眠効果

▼眠りによる疲労感の軽減
就寝前にグリシンを摂取することで、熟睡状態に入ることができます。 さらにグリシンを摂取した場合、朝の疲労感が低く、気分がよくなります。
▼日中の作業効率のUP
就寝前にグリシンを摂取することで、日中の仕事効率(パソコン、記憶力など)が向上し、 昼間の眠気や疲れが軽減されます。

●グリシンの睡眠効果に関する試験

グリシンと睡眠の関係に関して行われた試験の中の一つに次のようなものがあります。

その試験では、健康な男女10人を被験者として、就寝前にグリシンを3g摂ってもらい、体温(直腸、手、足で検温) がどのように変化するのかを調べました。さらに、別の日に同じ被験者にプラセボ(偽薬)を摂ってもらい、 同様に体温の変化を測定しました。 私たち人間の体温は、起きている間は高く、眠りに入るのに伴ってだんだんと低くなります。 つまり、体温の低下が大きくなれば、それだけ眠りが促されたことになる、というわけです。

この試験の結果、グリシンを摂って就寝したときには、体温が平均37℃から平均36.3℃へと大きく下がりました。 一方、プラセボを摂った時は、平均37℃から平均36.5℃まで下がりました。 この結果を見て、グリシンを摂ったときとプラセボを摂った場合とでは0.2℃ほどの体温差しかない、 と思うかもしれませんが、しかし、通常よりも体温が0.2℃下がれば、かなりの眠気が生じるようになります。 グリシンの持つこうした効果は、グリシンが脳の視索前野と呼ばれる部位を刺激するためだと考えられています。 視索前野には、体温を調節する働きがあり、視索前野の細胞が刺激されると 体温が下がりやすくなり、睡眠が促されるのです。

以上のことから、就寝前にグリシンを摂れば、寝つきがよくなり安眠快眠が得られる、といえるでしょう。 グリシンは、ホタテやエビなどの魚介類や大豆に多く含まれています。 また、グリシンを多く含むサプリメントも多く市販されています。 不眠がちの人は、グリシンを多く含む食品を夕食時に積極的に摂ったり、サプリメントを利用するとよいでしょう。