薬剤性肝障害(薬物性肝障害)

薬剤性肝障害薬物性肝障害)』は、予測できない薬の障害です。


■症状と特徴

薬物治療を受けている間に、倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、黄疸、皮膚のかゆみなどが現れることがあります。 自覚症状が全くないのに、血液検査で発見される場合もあります。 稀に黄疸が長期にわたり消えないことや、肝細胞壊死を起こすこともあります。 薬剤は、肝臓で代謝されるとき肝臓に障害を与えることがあります。 誰にでも障害を起こすものなら予測は可能ですが、個人差があり、体質によって障害が起こるものは予測ができません。 障害はアレルギー反応による中毒性肝障害、毒性の高い代謝産物が肝臓を障害する過敏性肝障害に分けられます。


■原因

薬剤は開発の段階で肝毒性のないことが確認されていますが、薬に対する反応には個人差があり、長期間使用による影響にも個人差があるため、 医薬品による肝臓障害をゼロにはできないのです。


■治療

薬による異常を感じたら直ちに主治医に相談します。薬を止めれば、症状は改善することがほとんどです。