骨粗鬆症予防・対策

骨粗鬆症は、「骨密度」や「骨質」が低下することで起こる病気です。 骨粗鬆症があると、骨が弱くもろくなって、骨折しやすくなります。 骨密度や骨質は加齢とともに低下していくため、高齢になると骨が弱くなることは避けられません。 しかし、骨密度や骨質の低下をできるだけ緩やかにすることで、転倒と骨折を繰り返す悪循環に陥るのを避け、寝たきりを防ぐことができます。 そのためには、骨の強さを高めるとともに、転倒予防のために、筋力を高めることが大切です。 骨の強さや筋力を高めるうえで、重要なのが生活習慣の改善で、特に「食事」と「運動」が重要です。 骨粗鬆症の予防・対策は、 カルシウムビタミンDの補給、適度な運動が必須条件ですが、 しかし、それだけでは不十分。破骨細胞と骨芽細胞のバランスを整えることが大切です。


■骨粗鬆症予防・対策

大腿骨頚部を骨折すると、介護が必要な寝たきりの状態になる可能性が高くなります。 早期治療で骨折を避けられる可能性はありますが、薬の効果には限界があります。 骨粗鬆症予防・対策の基本はやはり「食事や生活習慣による予防」になります。 骨密度がピークを迎える10代に、どれだけ骨を蓄えられるかがポイントで、カルシウム摂取が大切になります。 日本人の閉経前女性の食習慣と骨粗鬆症のかかわりを調べた調査では、 緑黄色野菜や魚をたくさん食べる人ほど、骨密度が高い傾向がありました。 また、運動不足や過度なダイエットは骨量減少のリスクを高めるので注意が必要です。


●その他

適度に日光に当たることもよいでしょう。適度な紫外線は体内にビタミンDを作り、カルシウムの吸収を 促すからです。