カルシウム

骨粗鬆症予防対策のためには、カルシウムの摂取は必須です。 特に妊娠中の女性は通常の約2倍の量を摂取する必要があります。 また、カルシウムが不足するとイライラを引き起こしたり、 動脈硬化が進行して 高血圧脳梗塞を招くこともあります。 さらに、カルシウムは、リンとのバランスをとっているミネラルで、 加工食品や外食が中心ではどうしてもリンを過剰に摂取してしまうので、その均衡を保つためにもカルシウムを摂取する必要があります。 カルシウムが持つ重要な働きは、マグネシウムとのバランスでより高められます。 カルシウムは体の骨や歯に含まれているほか、血液中に溶け込んで体の中を循環していきます。 この血中のカルシウムは生命活動に重要な働きをしているため、常に一定の濃度を維持しています。 カルシウムは食生活だけでは不足しがちな栄養素。国民の7割が不足していると言われています。 意識的に摂取するように心がけましょう。


■カルシウム

加齢によって減少する骨量。骨の健康を保つのに欠かせないのが「カルシウム」ですが、 普段の食生活だけでは十分に摂れていないのが現状で、特に働きざかりの30代以降に不足しがちです。 またカルシウムは年齢と共にどんどん減っていき、不足するとイライラを引き起こすことがあります。 特に妊娠中の女性は通常の約2倍の量を摂取する必要があります。 さらに、ミネラルは協調して働くので、カルシウムの摂取量だけを増やしても、健全な骨は維持できず、 カルシウムとマグネシウムを一緒に摂ることで、骨量アップと健康維持に役立ちます。 サプリメントの場合カルシウムとマグネシウムを1:1~2:1の比率でとることがおすすめです。


●カルシウム不足

カルシウムの摂取目標が引き上げられた理由

日本人の食生活は、豊かになったとよく言われます。 確かに現代の日本では、お金さえ出せば、世界中の食材の中から、食べたいものをいつでも簡単に口にすることができます。 しかし、食事の中身をよく見ると、別の一面も浮かび上がってきます。 それは、人間が健康に生きていくために必要な栄養素の不足です。 中でも、深刻なのは「ミネラル不足」。ミネラルの中で、体に比較的多く含まれるのが「カルシウム」 「マグネシウム」「カリウム」「リン」など7種類。 近年、こられらのミネラルが日本人に不足しているといわれ、大きな問題になっているのです。

特に不足が指摘されているのが、骨や歯を形成する栄養素の「カルシウム」です。 厚生労働省も、早くから「国民健康栄養調査」などでカルシウム不足を指摘しています。 さらに、厚生労働省は2005年に、「食事摂取基準」を発表して、日本人が1日に必要とする栄養素の量を改定しました。 この改定になった基準によれば、30歳以上の成人の場合、カルシウムの摂取目標はこれまでの1日650~700mgと多く定められました。 それだけカルシウムは、重要なミネラルということになります。

体内でのカルシウムの量は、成人で体重の2%(約1000g)。そのうちの99%が骨と歯に蓄積されており、残りの1%は血液、あるいは細胞内に含まれています。 このバランスが保たれていれば問題ありません。しかし、外から十分なカルシウムを補給しないと、血液中や細胞内のカルシウムが不足します。 すると、カルシウムのバランスを正常にしようとして、カルシウムの大貯蔵庫ともいえる骨からカルシウムが溶け出すのです。 これによって、いわゆる「骨量不足」が起こります。 そして骨量不足が進むと骨がスカスカになり、骨折などの原因になる「骨粗鬆症」を招くのです。


●なぜカルシウム不足になるのか?

若い人ほど目立つカルシウム不足

骨粗鬆症は、女性ホルモンとの関係などから、閉経後の女性に多く発症します。 現在、50歳以上の女性全体の1/3に相当する約868万人以上が、骨粗鬆症を発症していると推計されています。 男性も50歳以上では、約229万人がかかっているといわれています。 しかし、骨粗鬆症は、中高年だけの問題ではありません。 なぜならカルシウムは、年齢が若い人ほど不足が目立つからです。 特に一人暮らしの男性や、ダイエットで減食中の女性にその傾向が顕著に見られます。 骨粗鬆症を防ぐためには、カルシウムの補給が肝心です。 しかし、先に述べたように、今の日本人の生活では、カルシウムが十分に補われていません。

では、私たちの生活の何処に問題があるのでしょうか。
カルシウムは、乳製品や小魚・豆類・緑黄色野菜・それにゴマなどに多く含まれています。 日本の伝統的な和食では、乳製品は別として、今あげた食材から1日に必要なカルシウムを摂ることができました。 しかし、現代の日本人が好む肉食や調理済みの食品、インスタント食品は、カルシウムが少なめです。 さらに、「リンの摂り過ぎ」も問題です。加工食品や調理済み食品、スナック菓子などには、 歯ごたえをよくしたりするためにリンがたくさん含まれています。 リンはカルシウムと結合してリン酸カルシウムとなり、骨や歯を形成します。 ところが、リンを過剰に摂取してカルシウムとのバランスが崩れると、かえってカルシウムの腸での吸収率が悪くなるのです。 つまり、カルシウムをどれだけ多く摂っても、多量のリンを摂ると、カルシウムが吸収されにくくなり、カルシウム不足がより進んでしまうのです。 もう一つの問題は、「運動不足」。自動車などの発達によって、現代人は昔に比べてかなり運動量が減っています。 運動をしないと、腸の働きが衰えて、カルシウムの吸収が悪くなることがわかっています。 さらに、運動によって骨に負荷をかけていないと、骨からカルシウムが溶け出しやすくなり、骨量が低下します。

以上のことから、現代人はカルシウムが大幅に不足しているのです。 カルシウムが不足しているかどうかは、下の不足度自己診断表を参照してください。 ①生活と②症状で、当てはまる項目にチェックを付けてください。 ①生活で、一つでもチェックが付けば、カルシウム不足になる危険が大きいといえます。 次に、すでにカルシウム不足かどうかは、チェックが①生活で1つ以上あり、、 ②症状で2つ以上あれば、カルシウム不足に陥っている可能性が大きいといえます。



【カルシウムの不足診断表】
①生活 牛乳や小魚など、カルシウムの多い食品をあまり摂らない  
加工食品(冷凍食品など)をよく食べる  
外食が多い  
運動不足だ  
閉経した(女性の場合)  
食事制限による減量をよく行う  
②症状 肌が荒れやすい  
まぶたがピクピクけいれんしたように震える  
足がよくつる  
イライラしやすい  
物忘れをよくする  
腰痛をよく起こす  
肩のこることが多い  


●カルシウム不足と動脈硬化・高血圧

高血圧はカルシウム不足で多発する

食事からカルシウムを十分に補給しない状態が続けば、血液中や細胞内のカルシウムが慢性的に不足します。 体内のカルシウムは、全体量の99%が骨に貯蔵され、残りの1%が血液中や細胞内に含まれています。 血液中や細胞内に含まれるカルシウムは、人体の生命維持に重要な役割を果たします。 そのため、血液中や細胞内のカルシウムが不足してその濃度が低下すると、体は正常な濃度を保とうとするのです。 具体的にいえば、骨に貯蔵されたカルシウムを溶かして血液中に送り出します。 つまり食事からのカルシウムが不足すると、かえって血液中のカルシウムは増えるわけです。 これを専門用語で「カルシウム・パラドクス」と呼びます。 近年の研究で、このカルシウム・パラドクスが 高血圧動脈硬化 と深いかかわりを持っていることがわかってきました。

骨から溶け出したカルシウムには、血管壁を構成している弾性腺維(血管の弾力を保つ筋腺維)に入り込みやすいという性質があります。 そのため、血管内のカルシウムが増えると、弾性腺維が次々にカルシウムと結びつくため、 血管壁が弾力を失って、硬くもろくなり、しまいには石灰化します。これが動脈硬化の原因となるのです。 さらに、石灰化した血管壁が傷つくと、 血液中のコレステロールや中性脂肪が血管壁に侵入する場合もあります。 すると、血管壁が盛り上がって血液の通り道を狭めるため、血液の流れが悪くなり、いわゆる「ドロドロ血液」を引き起こします。 ドロドロ血液になると、血管壁にかかる圧力が高くなって高血圧を招きます。 以前、米国では約1万人を対象に血圧と栄養摂取量の関係を調べる調査が行われました。 その結果、カルシウムの摂取量が少ない人ほど高血圧が多発していることがわかったのです。

◆骨量が低い人ほど血管の老化が進む

そればかりではありません。ドロドロ血液は、「血栓」を作りやすく、血管を詰まらせる原因になります。 それが心臓に起これば 「心筋梗塞」、 脳に起これば「脳梗塞」を引き起こします。 ちなみに、厚生労働省研究班が約4万人(40~59歳の男女)を対象にした調査では、 普段カルシウムを含む食品を多く食べている人ほど「脳卒中(脳梗塞や脳出血)」の発症率が低いとわかりました。 別の研究では、骨量(骨に含まれるカルシウムなどの量)が低い人ほど、動脈硬化の傾向があるとわかっています。 つまり、骨が弱い人ほど、血管も老化しているというわけです。

◆マグネシウム不足も動脈硬化に関係する

動脈硬化を招くのは、カルシウム不足だけではありません。 例えば、同じミネラルのマグネシウムは、骨から血液中に出て行くカルシウムの量を調節する働きをしています。 したがって、マグネシウムが不足すると、カルシウムは骨から溶け出しやすくなります。 その結果、骨量が減って骨がもろくなるばかりか、血管の老化も進むのです。

私たちの体の細胞には、さまざまなミネラルが含まれ、それぞれバランスを取って働いています。 通常、細胞の内側にはマグネシウムとカリウムが多く、外側にはカルシウムとナトリウムが多くなっています。 このままでは、濃度差によって外側のカルシウムとナトリウムはどんどん細胞内に入り、 マグネシウムとカリウムは細胞内からどんどん外へ出て行きます。 そうならないように、細胞を包む細胞膜には、ナトリウムを細胞の外に出してマグネシウムとカリウムを内側に取り込んだり、 細胞内のカルシウムの量を調節したりするポンプに当たるものが備わっています。 そのポンプの働きによって、細胞の内と外でミネラルのバランスが正常に保たれるのです。

ところが、マグネシウムが不足すると、細胞膜のポンプがうまく働かなくなるため、大量のカルシウムが細胞内に入り込んでしまいます。 そして、血管の細胞に大量のカルシウムが入り込むと、カルシウムの作用によって血管が強く収縮します。 その上、血管壁にカルシウムがたまることで動脈硬化が進みます。 硬くなった血管では、血流が悪くなって血管が詰まり、突然死を起こす危険も高まるでしょう。 さらに、マグネシウムには、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化の予防に役立つ HDLコレステロールを増やす働きもあることがわかってきました。

以上のことから、カルシウムとマグネシウムをバランスよく食事で補充することが重要です。 特にマグネシウムが慢性的に不足した場合には、狭心症や心筋梗塞を引き起こしやすくなります。


●カルシウム関連項目

骨粗鬆症対策に「カルシウム」
骨粗鬆症の予防には、「カルシウム」の補給が肝心ですが、今の日本人の食生活では大幅に不足しています。 体の外から十分なカルシウムが補給されないと、血液中や細胞内のカルシウムが不足します。 すると、カルシウムのバランスを正常にしようとして、 カルシウムの大貯蔵庫ともいえる骨からカルシウムが溶け出すのです。 これによって、骨量不足が起こり骨がスカスカになり、「骨粗鬆症」を招くのです。

今、なぜミネラル(カルシウム)が必要なのか

■カルシウム関連製品

人気定番製品
カルシウム関連の人気定番製品です。

沖縄サンゴカルシウム
マグネシウムが不足すると、カルシウムは骨から溶け出しやすくなります。 その結果、骨量が減って骨がもろくなるばかりか、動脈硬化も進んでしまいます。 したがって、カルシウムとマグネシウムは、バランスよく補充することが重要です。 そして、その両方をバランスよく摂れる食品として、注目されているのが「沖縄サンゴ」です。 沖縄サンゴには、約70種ものミネラルがバランスよく豊富に含まれているばかりか、 カルシウムとマグネシウムが「2対1」という理想的な比率で含まれています。 また、沖縄サンゴは通常のカルシウム製品よりもカルシウム吸収率が抜群に優れています。

カルナッタ
カルナッタはカミオニシキ貝と呼ばれる貝の化石を粉末にしたもので、 非常に純度の高い非活性の善玉カルシウムです。 血中のカルシウムバランスを壊したり濃度を急激に上昇させずに確実に骨へとカルシウムを運びます。

▼サプリンクス・ビタミンストア

三洋薬品HBC

『カルシウム』

▼株式会社イッティ



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